大災難P.T.A.

劇場公開日:

解説

感謝祭を家族と一緒に過ごそうと、ニューヨークからシカゴに向かう男が数々の災難に遭遇する姿を描くコメディ。監督は「フェリスはある朝突然に」のジョン・ヒューズで、製作、脚本と一人三役をこなしている。撮影はドナルド・ピーターマン、音楽はアイラ・ニューボーンが担当。出演はスティーヴ・マーティンほか。

1987年製作/アメリカ
原題または英題:Planes, Trains and Automobiles
配給:パラマウント=UIP
劇場公開日:1988年2月11日

ストーリー

広告会社の重役ニール(スティーヴ・マーティン)は、感謝祭を家族と共に過ごそうとニューヨークから自宅のあるシカゴヘ向かう。大渋滞の中を必死の思いで空港にたどり着くが、飛行機は大雪のために出発が遅れていた。やっとのことで飛行機の席に座るニール。ところが隣り合わせたのは、空港に来る際、タクシーを横取りしたデル(ジョン・キャンディ)というサラリーマンだった。シカゴヘ飛び立った飛行機だったが、大雪のためウイチタに着陸。妻のスーザン(ライラ・ロビンス)に電話をした後ホテルに泊まろうとするが、満室。そんな時、デルが知り合いのモーテルに案内してくれる。しかし、そこも満員状態で、2人はダブルべッド1つの部屋に同泊することになる。その上、2人の睡眠中に泥棒が部屋に侵入し、サイフの中身を盗まれてしまった。無一文になった2人。とりあえずはデルのセールス術で、一時しのぎの金を得、列車でシカゴに向かう。別々の車両で快適な旅かと思った矢先、故障で列車は立往生、またしてもニールとデルの旅は続く。2人はジェファーソン・シティからバスに乗り、セントルイスへと向かった。ニールは、そこからレンタカーで帰ろうとする。デルに別れの挨拶をしたニールだったが、レンタカーの職員の手違いで車に乗れなかった上、雪の中で泥だらけになってしまった。哀れなニールを救ってくれたのは、デル。デルの車で、ニールはシカゴに向かった。だが、あいかわらず災難は続く。デルのタバコの喫いがらが車の中で燃え出し、車はハイウェイ上で丸コゲになってしまったのだ。寒さに震える2人だったが、いつしか深い絆で結ばれていく。やっとのことで我が家にたどりついたニール。家族との再会を喜ぶニールは、デルを家に招いた。それまで孤独な生活を続けていたデルは、ニールの優しさのおかげで、家族の暖かさを知ることができた。こうして、ニールとデルは次々と遭遇した大災難を乗り越え、無事に目的地に着き、感謝祭を共に祝うことができた。苦しかったが、2人にとっては一生忘れることができない素敵な旅となった。

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映画レビュー

5.0ほんとのことを隠して陽気にしている人

2022年11月27日
PCから投稿

コメディアンから出発した人は演技達者なので成功者が多い。トムハンクス/ジムキャリー/ビルマーレイ/ロビンウィリアムズ/アダムサンドラー/クリスティンウィグ/メリッサマッカーシー・・・。

ただ、お笑いキャラのまんまだと顕誉にあずかりにくい──というのがあって、どこかのタイミングで、出演チャンネルをシリアスな方向へ変えるひつようがある。
それをうまくやったのが挙げた人たち──だった。

もちろんチャンネルを変えなくても人気者ではあるが、シリアスへ振らないとあてられる役が限定的になるし、けっきょくのところ演技賞の対象にはならない。

賞の栄誉じたいに興味がなくても、賞によって拓かれるチャンスは大きいから、俳優へ専一転換する人ならそこを狙うだろう。

たとえばオーブリープラザは転換期にいる。レベルウィルソンやエイミーシューマーやオークワフィナはどうだろう。
ジャックブラックやウィルフェレルのように路線転換しないひともいる。むろんそれはそれでいさぎよい。

──

tiktokのおすすめに本作のラストシーンがあがっていて、なつかしくなってVODで見た。アマゾンPrimeビデオで299円だった。

tiktokコメント欄がunderratedという単語で埋まっていた。
ジョンキャンディは多くの映画でひとびとを笑わせたが結局ひとつのプライズももらわなかった。だから人々は過小評価されたといってかれを哀悼しているのだった。

体型からしてジョンキャンディはおいそれとチャンネルを変えられるような人じゃなかった。陽気で豪放磊落。ほんとうの気持ちが外にあらわれない人だった。そんな彼だからこそ、このエンディングには胸を打たれた。

ニール:Del, what are you doing here? You said you were going home, what are you doing here?
デル:I uh... I don't have a home. Marie's been dead for eight years.

栄誉のチャンネルという意味においては、とうぜんジョンヒューズも最高のノープライズヒーローだった。

世の中はアンフェアなもので、ひとびとにシリアスなプロダクト以上の感動をあたえていながら、賞対象にならない人がいる。ものがある。ジョンヒューズなんかパルムドール10個でも不思議はないが、やはりチャンネルがちがうわけである。

──

ジョンキャンディがここで演じたデルグリフィスはじぶんの悲しさを隠し人前では朗らかにしているキャラクターとしてせかいじゅうの人が知っている。演技としても演出としても、そのうまさは見ての通りだ。

先日見た荻上直子監督の「川っぺりムコリッタ」に島田というキャラクターがいてムロツヨシが演じていた。島田は子をうしなっているが悲しさを隠して人前では朗らかにしている。他人に強引に過干渉してくるところもデルグリフィスと同じだった。

ムロツヨシの演技に文句はない。しかし島田にほどこされた演出はまるで「わたしは悲しさを隠して気丈に振る舞っているキャラクターです」と書かれた看板を前後に貼り付けたサンドイッチマンだった。

(彦一とんち話で)怖くて可笑しくて悲しい話をせがまれた彦一は「あるところに鬼が出ておならをして死んでしまいました」と話した。
話された人が苦情を言うと、彦一は「鬼が出たら怖いだろ、おならをしたら可笑しいだろ、死んでしまえば悲しいじゃないか」と開き直った。

映画監督は開き直っちゃいけない。いや、それ以前に監督自身がその演出がたんなる開き直りに過ぎないことを知らなきゃいけないわけだからけっこう救いはない。

もちろん小市民が遠吠えているだけでじっさい顕誉にあずかっているこの監督にも映画にも問題はない。が「川っぺりムコリッタ」を輸出してほしいとは思う。寄りでない大衆に晒されなければ映画の真価はみえない。

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津次郎

4.020年前くらいに地上波で観て、急に思い出して…

2022年6月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

楽しい

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JiroGracie

5.0優しい

2018年9月17日
iPhoneアプリから投稿

ドタバタほろっと系ですね。

♬赤い川の谷間♬ 中学校の英語の授業で唄わされましたね(アメリカ民謡🇺🇸❓)

カーテンリングって売れるんだ〜(´∀`)

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ted

5.0全編が愛に包まれている

2011年11月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

幸せ

スティーブがいてジョンが光り、ジョンがいてスティーブが光る。
こんなにも笑えて、ラストシーンでは頬に伝う涙が暖かくも感じた。

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まっは尾澤

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