「ソウル・ゼインツなんですね。」存在の耐えられない軽さ rockoさんの映画レビュー(感想・評価)
ソウル・ゼインツなんですね。
トマシュがあれだけすき放題やっていながら周りからぜんぜん責められないのがすごいですよね。当事のヨーロッパの風潮なのか、それとも彼自身の人柄からなのか、二人の女性もトマシュに振舞わされながらもそれを受け入れている。確かに彼は男性から見ても女性から見ても魅力的でですよね。キザだけどどこか愛嬌があって人間味があって。
参院の関係が歴史的な背景で翻弄されたり、一つのシーンが小さな物語で完結していて映画そのものがその連続であったり、台詞にところどころ気の利いたユーモアが入っていたり、ゼインツ氏の作風がしっかり入っていました。
テレサが飼い犬が死ぬときの「心配しなくていいのよ、○○(名前は忘れましたが、知り合いのおじさんが飼っている豚)もすぐにそっちに行くからね。」という台詞とか、ラストでは豚よりも先に彼らが死んでいるところとか、ナチュラルなブラックユーモアがよかったです。
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talismanさんのコメント
2021年5月8日
トマシュのやりたい放題。彼が魅力的であることもあるでしょうが、チェコは女上位、女性はお姫様だから(と、チェコに住んでいた若い女性に聞いた)なのかな、と思いました。