ソルジャー・ブルー

劇場公開日:

解説

語られざる西部開拓史と、そこに燃えた激しい青春の姿をシャープな感覚で描く。製作総指揮を「ひまわり」のジョセフ・E・レビン、製作はハロルド・ロブとガブリエル・カッカ、監督を「野のユリ」「まごころを君に」のラルフ・ネルソン、セオドア・V・オルセンの小説「太陽を射る矢」をジョン・ゲイが脚色、撮影はロバート・ハウザー、音楽をロイ・バッドがそれぞれ担当。主題歌は「いちご白書」の「サークルゲーム」を歌ったバフィ・セイント・マリーが「ソルジャー・ブルー」ほか数曲を歌う。出演は「…you…」のキャンディス・バーゲン、新人ピーター・ストラウス、「007は二度死ぬ」のドナルド・プレザンス。その他、ホルヘ・リベロ、ジョン・アンダーソン。テクニカラー、パナビジョン。1970年作品。

1970年製作/アメリカ
原題:Soldier Blue
配給:アブコ・エンバシー

ストーリー

1860年代アメリカ中西部のコロラドは、燎原に燃え広がっていく野火のように、西部開拓の嵐が吹きまくっていた。だがそのために先住民のインディアンと開拓者、アウトローや騎兵隊の衝突は尽きることがなく、血の殺戮、硝煙の匂いが全土に立ちこめていた。クレスタ(キャンディス・バーゲン)は、2年前、たまたまこの辺りを旅行中、シャイアン族に襲われて、そのまま一族の酋長“まだらの狼”(ホルヘ・リベロ)の慈愛を受けていた。もともと彼女は何の偏見も持たぬ自由な女だったので、彼らとの生活も結構楽しかった。しかし、彼女には婚約者がいたので、一族に別れを告げ、彼の待つ砦へ向かうところだた。彼女を護送する騎兵隊はたまたま金塊を運んでいたため、待ち伏せしていたシャイアンに襲撃されて皆殺しになってしまう。僅かに生き残ったのはクレスタとホーナス(ピーター・ストラウス)という若い兵士だけだった。彼は父をインディアンに殺され、復讐に燃えていた、数日間、旅するうち、インディアンをめぐり2人の意見はことごとく対立する。「生まれ育った土地を奪われる悲しみが分からないの? 残酷なのは白人なのよ」というクレスタが、ホーナスには理解できなかった。だから旅の途中で会った武器商人イサック(ドナルド・プレザンス)の持っていた銃も、インディアンの手に渡ることを恐れて燃やしてしまう。彼はそのために脚を射ち抜かれ、クレスタの介抱を受けるのだが、クレスタの激しい気性の中にひそむ自然な優しさを彼はいつしか愛しはじめてしまう。何日目かに2人は砦に辿り着く。そこでクレスタは婚約者から、アイバーソン大佐(ジョン・アンダーソン)率いる一隊がシャイアンとの協定を破り、集落を襲うことを聞き込む。2人はインディアンを救おうと砦を脱出するが、時遅く、目を覆う殺戮が始まっていた。インディアンの手足を切り取り、女を輪姦し、子供の眼球を撃ち抜く白人の狂気! ホーナスは愕然とした。クレスタの言う通りだったのだ。悪鬼のようにふるまう白人騎兵“ソルジャー・ブルー”たちに向かって彼は敢然と反抗していった。例え反逆罪が待っていようと--。(アブコ・エンバシー配給*1時間52分)

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

U-NEXTで関連作を観る

映画見放題作品数 NO.1(※)! まずは31日無料トライアル

※GEM Partners調べ/2021年10月|Powered By U-NEXT

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

3.5"サンドクリークの虐殺"

2022年5月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

少しのアドベンチャー、まるでラブコメのような展開、仄々とした音楽が流れ、お転婆娘とウブな男子のコミカルなロードムービーとでも言うべきか、そこには何ら緊張感の欠片もなく、お色気サービスも少々!?

全てはラストに於けるクライマックス迄の余韻に過ぎない、優位に立ち勝利する者が全ての正しい側に存在してしまう人間の愚かさ、罪を贖う為の間違いを認めさせるにはこれ程の残酷描写を描き、己の目に焼き付けさせないとならないアメリカ映画による西部劇の転換点。

英雄のように勝ち誇った振る舞いの大佐が放つ言葉に歓喜の兵隊たちが野蛮な輩にしか見えない、場違いで和やかな音楽が流れ不謹慎極まりない中、ナレーションが語る無音の静けさで映画は幕を閉じる。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
万年 東一

4.0ラストシーンに監督の真実の希求への期待が…

2022年4月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

私にとっては幻の映画となっていた
「野のユリ」や「まごころを君に」の
ラルフ・ネルソン監督作品を
ビデオレンタルして
ついに観ることが出来た。

この映画は、ベトナム戦争でのソンミ村事件
への批判が込められているとの
解説があったが、
圧倒的な武力での侵略や
非戦闘員の虐殺や連行など、
あたかもロシアによるウクライナ侵攻をも
想起させられるタイミングでの
鑑賞となった。

この映画は、部隊全滅後に砦を目指して
彷徨する二人と武器密売人からの逃走劇の
中盤こそやや冗長的だが、
冒頭のモノローグとタイトルバックの歌、
そして最後の衝撃的な先住民虐殺のシーンが
強烈に全てを語っているイメージの作品だ。

特に、その土地に相応しいのは
長く適応してきた民族であり、
彼らこそがその土地を我が国と呼べる、
だから進入者はこの土地を愛する方法が
他にもあると思わない?
と問い掛けるタイトルバックの歌が
象徴的で、
この映画のストーリーの中では、
2年間の先住民との生活で培われた
クレスタの環境適応能力や
ホーナスの先入観の改悛が描かれる。

西部開拓史がフロンティア精神による
賜物だったと合衆国建国への想いを寄せる
人々へは強烈なアンチテーゼ作品だ。

ラストシーン、
隊の指揮に逆らったホーナスが鎖に繋がれ
クレスタの前で連行されて行く中で、
真実を理解したとの彼女への彼の笑みと、
連行されるのが彼ぱかりでは無かった描写に
ネルソン監督の真実の希求への期待が
込められていたように思えた。

それにしても、
それまでのジョン・フォード西部劇などで、
西部開拓史における騎兵隊のイメージを
インプットされていた米国人にとって、
この映画から受けたショックは
いかばかりであったろうか。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 1 件)
KENZO一級建築士事務所

3.5『西部劇』の裏面史…青い騎兵隊の制服もネイティブアメリカンにとっては恐怖と憎悪の対象でしかなかった…

2020年7月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

①やはり映画というのは観た時の年齢や経てきた人生経験の厚薄を如実に写すものらしい。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 1 件)
もーさん

3.5Buffy Sainte-Marie

HigeKoboさん
2019年7月15日
PCから投稿

泣ける

怖い

主題歌が好きで今でも聞いている。見たのは何年も前。
黒人解放運動を経て、先住民の人権(と入植してきた”アメリカ人”の所業)について見直そうという時代の映画。
西部劇で見慣れた”白人の頭皮を剥ぐインディアン”は嘘で、”先住民を駆除した証拠に長髪の頭皮で賞金を貰う白人”は居た。かっこいいはずの騎兵隊の鬼畜の所業。等々。
今見ても、当時の感動は伝わらないでしょうね。アメリカ人もこんな映画を作るんやと驚いた記憶が。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 2 件)
HigeKobo
すべての映画レビューを見る(全4件)
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る

他のユーザーは「ソルジャー・ブルー」以外にこんな作品をCheck-inしています。