「0015 初代愛しの彼女キャサリンロス」卒業(1967) NWFchamp1973さんの映画レビュー(感想・評価)
0015 初代愛しの彼女キャサリンロス
1968年公開
まだ一体何から卒業するのかわからんかった時に観ました。
高一でそんなこと言ってるからざまあないわな(笑)
アンバンクロフトは体の関係を持つにはババア過ぎるわ
となんとなく思っていたし、対してキャサリンは
絶対的美人でもないんだけど守ってあげたいカワイ子ちゃん。
当時の「ロードショー」誌、「スクリーン」誌で絶大な人気を
誇っており、グラビアだけでぞっこんになってしまいました。
てことでキャサリンの存在を知ってようやく3年後
リバイバルの機会があり鑑賞した次第。
オープニングはサイモンとガーファンクルの
「サウンドオブサイレンス」
アメリカンニューシネマ前に全盛期を迎えるミュージカルは
蒼い歌「さあ、みんなでシアワセになりましょう」だったが
この曲は監督のマイクニコルズが推薦し、その内容は
「人々は話すことなく語り、聴くことなく耳に入る。沈黙は
心を蝕んでいく」と能天気なハリウッドでは聞けなかった
過激な歌詞。ニコルズはなかなかオリジナル曲が気に入らず
既にオンエアされていたこの曲を主題歌に選ぶ。
ラスト教会での争奪戦のあと、バスに乗り込んだダスティン
ホフマンとキャサリンは大人の社会を打ち破った達成感で
したやったり顔を見せるが、だんだんと現実に戻り無表情に
なっていきバスはいずこへともなく走り去る。
キャサリンは素人っぽく青春そのものを演じたとニコルズは
絶賛した。原作者のチャールズウエップは二人の後日譚
として「卒業2」を書く。勢いで結婚式を抜け出した二人は
家庭を持つものの社会の荒波にもまれて悪戦苦闘する。
少し現実感強すぎてあまり見返す気になりまへん。
95点
1977年5月31日 三番街シネマ2
1977年10月3日『月曜ロードショー』