「素晴らしかった」卒業(1967) 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしかった
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20代の時にレンタルビデオで見て以来2回目。ダスティン・ホフマンが、人妻と最初にやった後に流れる『サウンド・オブ・サイレンス』は射精の後のメランコリックな気分そのものだ。香港の総合格闘技の映画『激戦 ハート・オブ・ファイト』で『サウンド・オブ・サイレンス』の対訳があって、歌詞あまりの暗さに衝撃を受けたので、改めて再生をいったん止めてネットで歌詞を見て、その後また同じ場面を見ると印象がぐっと深まる。『サウンド・オブ・サイレンス』が2回くらい、『スカボロー・フェア』は4回くらい掛かっていた。
ダスティン・ホフマンがめちゃくちゃになっていく様子が超絶に面白い。また、エレインにそんなに好かれている感じもしないのに、結婚式に乗り込んでいって見事奪還するのが意外なのだが、それでもあれだけ好き好き言われたら彼女の方も悪い気はしないのだろう。
大家に散々「出て行け」と言われているのだが、僕も仕事場で借りている1万2千円のアパートが大家と仲悪くしているので、共感を覚える。
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