劇場公開日 1956年8月23日

「近年の高い評価も理解できる」捜索者 ブースカちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0近年の高い評価も理解できる

2021年12月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

人気俳優ジョン・ウェインと、人気監督ジョン・フォードが組んだ、ただのエンタテインメント「西部劇」として扱われた上映当時は、興行成績もパッとせず、評価は低かったのだという。
しかし、本作の背景にある、アメリカ先住民とテキサス入植者との間に起きた悲惨な史実を踏まえて見ると、先住民を単なる「悪役」に仕立てたエンタテインメントではない本作の捉え方も、違ってくるのだと思う。
そうした「先住民への眼差し」の部分を除いても、この作品の映像美や撮影技術などは高く評価され得るもので、公開から半世紀も経ってから高評価を得るようになったのも、むべなるかな、と思わせられる。
やはり古典の一つとして見ておくべき一本だろうと思う。

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ブースカちゃん