「ホンキートンクマンはつらいよ」センチメンタル・アドベンチャー シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
ホンキートンクマンはつらいよ
御大イーストウッド監督が、50代の時に実子のカイルと共演したコミカルタッチのロードムービーで、なかなかの拾い物でした。イーストウッドが、流れ者(ホンキートンクマン)の才能あるカントリー歌手だけど肺病持ちのダメ中年を演じているのが意外でした。もうこれは、イーストウッド版『男はつらいよ』で、彼のダメっぷりと甥っ子役のカイルのしっかり振りの対比が愉快です。全体的にのんびりした作りで、所々入るカントリーやジャズ演奏も気持ちよく、イーストウッド本人の音楽センスの良さが感じられます。最後のホンキートンクマンのテーマ曲もしんみりとしていて、うまい使い方です。役者では、イーストウッドの一面が見られたのと、息子カイルがなかなかの好演。
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