「まあ、こういう奴らっているよね」戦争のはらわた IvoryK2さんの映画レビュー(感想・評価)
まあ、こういう奴らっているよね
鉄十字勲章を家族に見せたい、使えない、間抜け貴族の大尉シュトランスキー
こういう男、職場には必ず一人はいます。
一方、シュタイナーは、ブラント大佐に「彼は激戦地にいる。そこを探せ」と言われるほど頼りになる伍長。
シュタイナーみたいなのも職場にはいるもんです。たいてい部下に好かれてます。
ブラント大佐を補佐するキーゼル大尉は、新任シュトランスキーに「シュタイナーって誰?」と訊かれてこう答えます。
「まあ、君とはそりが合わんだろう。しかし、あの手合いが居なくなったらお終いだ」
上司に媚びる気はない。名誉にも興味ない。戦争も軍隊組織も嫌い。でも、与えられた任務はきっちり果たすシュタイナー。
皆に慕われるマイヤー少尉。白兵戦で戦死する直前にシュタイナーに忠告する。
「やつら(シュトランスキー)は普段は上品だが、敗走しはじめたら気を付けろ。本性がむき出しになるぞ」
戦争映画なんだけど、「毎日の職場にこんな奴らいるよね」と思ってしまう映画でした。
いや、記録映像で見せるオープニングとエンディングは衝撃的。観る人に「これは戦争の映画ですよ」と腹をくくらせます。
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