「救いがない、つまり反戦しかない?」戦場にかける橋 hoさんの映画レビュー(感想・評価)
救いがない、つまり反戦しかない?
伏線が幾つか走り、全てきちんと回収しているため、物語としては複雑ではあるが、どれも色ぼけず、各々にスポットライトがあり丁寧なつくり。
前半は日本軍と将校、後半は本国の作戦、が物語のテーマとなる。
ひとことで言うと、捕虜となった将校が捕虜生活でも誇りを持ち一つのことを成し遂げるが、その傍ら、本国からの作戦でその橋を爆破させるために誇りを持ち作戦に従事する将校。
結果は全てが無になり、生き残りは本国からの橋爆破の将校だけ。いや、彼もその身体で逃げれるとは思えない。恐らく自死を選ぶのだろう。
軍隊における組織論、人の動かし方、跳ねっ返りの個人、エリート、様々な魅力あるエピソードがあるが、将校の演技は見事。
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