007/消されたライセンスのレビュー・感想・評価
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ジワジワと来る味わい深さ
初見時は「これ007?」と思ってました。ボロボロになるボンドも見たくなかったし。
しかしその後、数回観るとこれはこれでアリかと。私情に燃え上がるボンド。敵は強大、味方は僅か。所々チープな演出(オープニングの結婚式前のやりとりとか、バーの格闘とか、忍者とか)も今では箸休めというか、変にシリアスぶってないのも○。
ハードな描写、陸海空で繰り広げられるCG無しの本格アクションは今観ても見応え抜群。後のフェイス/オフとかダークナイトライジングでも似たようなアクションをしてましたが、それを10〜20数年前の本作で難なくやってのけてる、当時の製作陣の気迫。ボンドガール(今ではこの呼び名もアウトなのかな?)も魅力的でした。
Got a license to kill. ティモシー・ボンド有終の美!
2020年の25作目に向けて見直し007。第4代ティモシー・ボンド編の第2回にして最終作です。早っ!ティモシー・ボンド良い感じだったのにたった2作って残念!でも、派手なアクションも、ボンド・ガールも、敵に潜入するスパイっぽさも、有終の美にふさわしく面白かったです。
観てて気が付いたのですが、本作は子供の頃にテレビか何かで観てますね。内容どころか観たこと自体覚えていなかったのですが、サメに足食べさせるシーンだけ覚えていました。子供心にあれは痛そうだなっと思った記憶があります。
冒頭のセスナをヘリで吊り上げるシーンは単純にスゴいですね。CGがなかった時代でしょうし、本当にやってんだろうなぁ。ラストのタンクローリーでのカーチェイスも凄かったです。タンクローリーを片輪走行させたり、ウィリーさせたり、ホントどうやって運転してんの!?当時のスタントマン・チームのレベルの高さが伺えます。
で、フと思ったのですが、ライセンスって国ごとの発行なのではないでしょうか?ほら、車の免許も他の国に行くと国際免許証を発行してないと使えないように。という事はボンドさん、イギリスでは殺しの免許があるからOKでも、色んな国で殺しまくっているのは単純に犯罪者なのでは!?本作でも中米が舞台なので免許の効力はないはず。それとも国に入る時に実は手続きしているのでしょうか?謎だ!これは一作目を観ると解決される設定なのかな?とりあえず遡り007なので、この先を楽しみにしていたいと思います。
復讐劇
後半のタンクローリーを片輪走行させロケットランチャーを回避、ウィリーしながら追跡の場面はギャグっぽかったけれどとてもハラハラした。
復讐のために組織を抜け(仲間たちが気になって助けに来る描写が暖かかった)子悪党に金で命乞いをしても容赦しない、麻薬組織のリーダーを冒頭の結婚式の場面でもらったライターでとどめを刺す・・・
まるでペキンパーの作品のようなカタルシスを感じた
ただ中盤に出てきた忍たま乱太郎のコスプレのような麻薬捜査員・・・あれは苦笑
復讐心に駆り立てられて
ジェームズ・ボンド・シリーズ第16作。
DVD(デジタルリマスター・バージョン)で鑑賞(吹替)。
原作シリーズは未読です。
ティモシー・ダルトンがジェームズ・ボンドを演じた最後の作品。たったの2作品とは本当にもったいない話です。
それはさておき、友の復讐のために戦うと云う展開は斬新だと思いました。普段のクールさを忘れて私情に駆られ、スパイの職務そっちのけで麻薬王との戦いに赴きました。
殺しのライセンスを剥奪されても「そんなの関係ねぇ!」とばかりに暴れまくるミスター・ボンド。水中や空中など、ところ狭しと展開されるアクションが観応え充分でした。
[余談1]
我らがQの名言―「爆弾を仕掛けた目覚まし時計。これを使った者は永久に目覚めない」に心底ワロタ。
[余談2]
ベニチオ・デル・トロ、めっちゃ若い。
そして、細切れの刑…
※修正(2023/09/21)
Licence To Kill
007シリーズ第16作
『消されたライセンス』
主演は2作目にして最後のボンドを演じるティモシー・ダルトン
本作はシリーズの中でも
かなりの異色作だと思う。
「これボンド映画じゃないだろ…」と言う声をよく耳にするが、自分はとても大好きな作品だ。
本作はクレイグ・ボンドの作品によく似ていて、リアルで人間味溢れるボンドがみられる。
当時はあまり受けなかったようだが、現代の人が観ればなかなか面白い作品だ、と言うであろう。
内容は親友のフィリックス・ライター(フェリックスとも呼ばれる)が麻薬王サンチェスに重傷を負わされ、ボンドが復讐をするというダークな話しだ。
(フェリックスだけじゃなくフェリックスの妻や別のボンドの友人も次々にサンチェスに殺されていく)
ボンドは殺しのライセンスを略奪され
Mの命令を無視して復讐に走る。
ロバート・ブラウン演じるM(本作が最後)が走り去っていくボンドに「神の助けを 007…」と言うシーンがあり、改めてMはボンドの事を気に入っていて、心配していたんだと思わせる。
また
MだけじゃなくマニーペニーもMに内緒で(バレるが)ボンドを助けようとする場面もよかった。
Qもボンドのためにたくさんの秘密兵器を用意し、しっかりと活躍していてとても良かった。
また
内容だけじゃなく、アクションも素晴らしかった。
今までと比べものにならないくらいスゴくて、現代の生ぬるいアクション映画よりも大迫力だった。
最後はなかなか(ブラックな)ジョークが聞いていて
ライターから貰ったライターでサンチェスを殺すという…。
とてもカッコよかった。
本作で今までの時代設定が終了。
次回作の『ゴールデンアイ』では時代設定が進み、ジュディ・デンチでお馴染みの初の女性Mが登場。実に楽しみだ。
ティモシー・ダルトン最後の007
『消されたライセンス』
内容、アクションどれを取っても素晴らしい出来栄えだと思う。
プラス
本作でラストとなる
ジェームズ・ボンドを演じたティモシー・ダルトン。
Mを演じたロバート・ブラウンを称えて
4.0で
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