17 セブンティーンのレビュー・感想・評価
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何を描きたいのかよく分からない映画
東欧からの移民が主人公ということで、人種差別の葛藤と克服による成長が描かれる映画かと思い鑑賞。しかしそれは部分的な要素だった。 『映画.com』の紹介文によると、「少年期のイノセンスとの訣別を描いた青春映画」がテーマらしい。しかし自分には何が描きたい映画なのかよく分からなかった。人気DJビリーとの交流も、学校での差別も、彼女との恋愛も、主人公親子の帰化の問題も、全て中途半端な印象。だから何なんだと言いたくなる展開が終始続く。 移民の設定も意味が無い気がしたが、どうやら脚本家の自伝的な内容らしい。そのため色んなものを詰め込み過ぎて、余計によく分からなくなっているんじゃないだろうか。
DVD化すらされていない幻の青春映画
だが私のこころに深く刻まれた映画である。 アメリカで暮らす移民の少年の成長譚だが、『ロボコップ』や『氷の微笑』を手掛けた脚本家、ジョー・エスターハスの自伝的内容となっており、 普段、バイオレンス&エログロで売る彼の心の中に、このような純粋な想い出が結晶化されていたのかと、いささか驚かされる内容である。 現在までVHS以外では未ソフト化のために、視聴は非常に困難である。 主演のブラッド・レンフロも夭逝しており、今ではこの映画を語る人も殆どいない。 こういう作品をこそ、NHK-BSあたりで放送して欲しいものだが、難しいのであろうか。
見栄張る少年
ケヴィン・ベーコンの容姿がイケてないから人気DJとしての説得力が微妙で善悪が中途半端な役柄、劇中に流れるオールディーズの選曲が良い割に演じる歌手や黒人バンドによる映画オリジナルの楽曲が宜しくない出来に思われ!? よくある少年期の成長物語に何の捻りもなく無難に着地、生きてたらリヴァー・フェニックスでも、最初にブラッド・ピットに話が来てそう、それでも『スリーパーズ』でのコンビに、クリスチャン・スレーターでも良かったな『今夜はトーク・ハード』があるか、とにかくケヴィン・ベーコンじゃない感が強くてブラッド・レンフロも何ら共感できない行動に魅力も感じられない、演出した監督が下手なのか。。。
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