劇場公開日 1990年1月26日

「弱者を救える社会であって欲しい」聖なる酔っぱらいの伝説 Yoichiroさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5弱者を救える社会であって欲しい

2020年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ルトガー・ハウアーがどうしようもないクズの酔っ払いを見事に演じている。
それにしても、クズだ、人の施しや、偶然手にしたお金はすべてお酒に消えていく。
挙句、えらそうにタクシー代やら、食事代をおごる始末。
自立しようという意識なんて、これっぽっちも見せない。
でも、そんな弱者を受け入れる社会がこの時代にはあった。
ちゃんとしたくても、できない人がいる。
ノーブレスオブリージュ。持てる人は、持たない人を救う責務がある。
ルトガー・ハウアーは幸せに逝った。すべての酔っ払いに美しい死を与え給え。
ちゃんとしたくても、ちゃんとできない人がいる。そういう人たちを見捨てない社会であって欲しい。

Yoichiro