聖処女のレビュー・感想・評価
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ピュアに生きてこそ
聖母マリアと係わる話なので一度は観ておこうかと思いました。
まず1943年と古い映画ですが、テンポや間の取り方が今の映画とどれだけ違うのか、観てて退屈に思わないか気になったのですが、全く問題なかったのが嬉しい! 画質も十分です。古い映画が好きな人や映画に詳しい人にとっては気にしない事でしょうが、私のように何となく観る人も居ると思うので。
158分と長めだけど難しい話じゃないし、全体的にはSFぽい場面もあったりするからディズニー系のノリに通じる部分もあると感じました。吹替えがあれば子供も楽しめる内容だと思ったのでもったいないですね。アカデミー受賞作は古くても吹替え作ればいいのに・・・お偉いさんのグダグダ権力メリット話しは、個人的には少なめにした方が楽しめたなぁ。
教養的な面もある映画なので、印象に残ったセリフをピックアップしました。
・罪人とは、悪を愛する人
・祈りは場所を問わない
・三位一体とは父・子・聖霊が一体であること
・(主人公ベルナデットが精神病か診察する際に) ---→「整形外科医の骨折治療とは訳が違うんだ」
→ 皮肉たっぷりだけど、骨折経験がある人は同意するのではと思った。
泉の水が主人公(本人)には効かないってのは、生きてる間に奉仕の心など「幸せにこだまする5つの心」で接すれば永遠の幸せが訪れるからだよ。そんな気がした。
仙人じゃないので現実は難しい。死んで感謝されても...そう思うこともある。忖度・姑息・打算的...そんな生き方を選択しがちな現代では、真面目で努力家・正直者は利用されるのがオチ。嫌われはしないが得はしない。才能の悪用。人徳のためか昨今は誉め言葉が多いけど、皆の幸せを思ってのことじゃないとね。もてはやされての得では、いずれ後悔、恨み、妬み等々の苦悩が待っている。。。
データ的なことには興味ないので、登場人物から感想を述べました。
ピュアに生きる大切さを掘り起こしてくれる映画だと思います。
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