「ほろ苦さを伴うフェリーニ監督の自分語りの青春映画」青春群像 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
ほろ苦さを伴うフェリーニ監督の自分語りの青春映画
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フェデリコ・フェリーニ原案・脚本・ 監督による1953年製作(107分)イタリア・フランス合作映画。原題または英題:I Vitelloni、配給:コピアポア・フィルム、劇場公開日:2020年7月31日。
フェリーニが傑作『道』を作る前年の作。田舎町の遊び仲間5人を描いていて、何ものでもない主人公(フランコ・インテルレンギ)が町を出ることになる、ほろ苦さを伴う青春映画。自伝的な風であったが、劇作家志望者、空想家や女好き等、5人全員がフェリーニの分身のようにも思えた。
日本映画でも類似する様な青春映画を幾つか見た様な気もするが、洋の東西を問わず若者には同様の葛藤が存在するということなのか。傑出したものは殆ど感じなかったが、ニーノ・ロータの音楽をバックにした乱痴気騒ぎは、後のフェリーニらしさも見え隠れ。あと主人公の妹役レオノーラ・ルッフォが随分と綺麗でビックリした。
監督フェデリコ・フェリーニ、原案フェデリコ・フェリーニ、 エンニオ・フライアーノ、 トゥリオ・ピネッリ、脚本フェデリコ・フェリーニ 、エンニオ・フライアーノ、撮影オテッロ・マルテッリ、音楽ニーノ・ロータ。
出演
フランコ・インテルレンギ、アルベルト・ソルディ、フランコ・ファブリッツィ、リカルド・フェリーニ、レオポルド・トリエステ、レオノーラ・ルフォ、クロード・ファレル、
カルロ・ロマーノ、エンリコ・ビアリシオ、パオラ・ボルドーニ、リダ・バーロバ、アルレット・サウバージ、ビラ・シレンティ、メイジャ・ナイルズ、ジャン・ブロシャール。
その他の公開日:1959年5月30日(日本初公開)
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