「共感できない登場人物たち」青春群像 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
共感できない登場人物たち
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総合50点 ( ストーリー:40点|キャスト:60点|演出:65点|ビジュアル:60点|音楽:65点 )
怠惰な生活が普通になっている昔のイタリアの若者、といっても実はいい歳だが、要はただの無気力な遊び人たちの話。30歳にもなる大人なのにまるで中学生のように自分にも他人にも責任感や義務感を持つ事もなくぐうたらに生きる。当時のイタリアは失業率も高くて失業者も珍しくないのだろうが、仕事もせずくだらないことで時間を潰し人生を無駄にしている姿をとりとめもなく描いているだけ。しかも一番よく登場するファウストはかなりのクズであり、その他の人物もろくなやつらがいない。ファウストは父親に折檻までされていて、中学生というよりも小学生並みだった。
登場人物たちにさっぱり共感できないし、彼らの行動にはかなり最初のほうから飽き飽きしていた。そりゃこんなやつらとこんなところにいつまでもいたらろくなもんじゃないから、さっさと縁をきったほうがいいさ。その意味では最後はすっきりした。
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