「手に汗握るノンストップアクションの傑作だ。」スピード 瀬戸口仁さんの映画レビュー(感想・評価)
手に汗握るノンストップアクションの傑作だ。
時速50マイル(80キロ)以下に減速すると爆発するバスで、SWAT隊員と、乗り合わせた乗客の女性が、協力して奮闘する。
脚本家グレアム・ヨストが、黒澤明脚本『暴走機関車』(1985年)のオリジナル脚本(1960年代には出来ていた)に影響を受けたことは有名ですね。
キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックの熱演、犯人役デニス・ホッパーの怪演が印象的。
本作の最初の脚本は、全編バスだけで、エレベーターや地下鉄のシーンは無かった。私も、それが良かった気がする。この点は、脚本をパラマウントが却下後、20世紀フォックスが企画を承認する際、バス以外の場面の追加を要求したことが知られている。
乗客乗員を乗せたバスで、次々に起こる困難をめぐるノンストップアクション。バスの設定を、最後まで活かしており、非常にテンポ良く、手に汗握るスリル満点の傑作だ。
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