「古いアルバムをめくるとこの映画のポスターの前でピースしてる当時12...」スタンド・バイ・ミー collectibleさんの映画レビュー(感想・評価)
古いアルバムをめくるとこの映画のポスターの前でピースしてる当時12...
古いアルバムをめくるとこの映画のポスターの前でピースしてる当時12歳か11歳かの自分が写っていて半券といっしよに貼り付けてあるのが残っている。もっと古いアルバムめくると(ナダソウソウではない)ミッドナイトクロスの看板の下で変なポーズで写ってる写真が半券とともにあった。6歳とか、全然内容わかっていなかっただろうなと思う、全く覚えてないし。スタンドバイミーの頃には物心がついていたし、ちゃんとその雰囲気まで覚えている。まるで自分がほんとに遠くまで冒険してきたような気持ちになれた。自分の中に起きた出来事のように錯覚した。
劇場内は笑い声とかがけっこうあって、子供の観客が多かったように記憶してる。ゲロのとことか、沼にハマるとことか。失神しちゃうとことか。その当時ヒルに血ついてるのとかは本気で怖ぇぇと感じていたし。テレビで放映された次の日にはビビったバツというのが学校のクラスで流行ったりもした。
地上波は過去7回で、2023子供の日の今日で8回目。昔観た吹き替え版の時にはゴーディの台詞「その薄汚えケツによう」だったはずだがセリフ変わっていた。
ゴーディの大人版は、スティーブンキングの分身ともいえる役だからエンドロールであえて作家というクレジットにしているのだろうけれど、この語りが入ることによってもう一つの視点があるのがただの冒険物語にはしていない。大人は汚いし、卑怯な奴らはいっぱいいて、浅いと確認して進んだら、その先の一歩が凄く深かったとか、ビビったら罰を受けるとかも実は凄い深い。チンコの血吸われたら急激に大人になるとか、メタファー的なやつなんじゃないの。
その当時は次に何が起こるかなんてわからない。何がなんだかわからなかったことが、時間が経ってわかる。
大人は急がば回れなのだけれど、子供は近道を恐れない。最後には自分たちを捩じ伏せてきた者を撥ね除ける。これは間違いなく、大人になるにつれて失っていくものを呼び戻す。人生に必要な勇気と友情の物語。