「【瞬き】」スタンド・バイ・ミー ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【瞬き】
【瞬き】
突然、大人になるのではない。
ひとりでに大人になるわけではない。
スムーズに大人になるわけでもない。
少しずつ、葛藤を抱えながら大人になっていくのだ。
そして、人に言われるだけじゃなく、乗り越える何かを自分たち自身で設定したくなったりもする。
秘密基地。
ちょっとした冒険の旅。
死体を見つける。
届ける。
悪い上級生をやっつける。
こうしたことが、
その後、
やっぱり頑張って勉強してみようとか、
改心しようとか、
家族を持とうとか、
家族を大切にしようとか、
人を赦そうとか、
争いをやめさせようとか、
そうした決断や勇気に繋がっていくのだ。
だから、この多感で瞬くような瞬間はとても大切な気がする。
死体に対する態度は異なるが、「リバーズ・エッジ」も思い出した。
少年少女と大人の狭間にいる若者が、大人の少し妥協にまみれた世界に踏み出す感じが切なかった。
この「スタンド・バイ・ミー」は、少し先の未来を見つめて、何かを乗り越えようとする少年の姿が多くの人の共感を呼んでいるに違いない。
ところで、僕の田舎では、相当昔になるが、近道だと言って、線路を歩く大人が結構いた。
学校で、危ないから、マネしてはいけませんと、何度も言われたのを覚えている。
屋久島では縄文杉に会うために、結構な距離ののトロッコ道を歩くが、結構歩きにくい。
いずれにしろ、普通の線路は危ない。
最後に、エンディングに出てくるグリーンにハイライトする文字のワードプロセッサーは、WANGのだ。
型落ちのものを使わされた記憶が蘇ってきて、少し苦笑してしまった。
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