「切なくて眩しい。」スタンド・バイ・ミー ゆめさんの映画レビュー(感想・評価)
切なくて眩しい。
何年かごしに2回目観賞。
なんと切なくて眩しいものを見せてくれる作品だろう。良かった…。
友だちとあんな濃密な体験を、思い出を共有してしまったら、一生忘れられないよな。
死体を探しに冒険の旅に出た12才のゴーディ、クリス、テディ、バーン。
ゴーディがその思い出を振り返るように語るこの作品。
線路を歩くことが、犬から逃げることが、夜に打ち明け話をすることが、ヒルに噛まれることが、気のおけない友だちと一緒ならこんなにも特別な瞬間だった。
家庭環境はバラバラだけど、それぞれに悩みや問題を抱えていた彼ら。
時に噛み合わなくて、相手に悪態もつくけれど、彼らは相手のそのデリケートな部分を理解し、ないがしろにはしない。互いへの慈しみが見えるのが眩しかった。
特にゴーディとクリスの友情(互いへの愛情といえるような)は熱い。
ゴーディが言っているように「友だち」って大人になると昔のようにはなかなか作れない。
でもずっと連絡とらなくても、たとえ2度と会えなくても、思い出す度に心を温めたり力をくれる。心の中では共にある。そんな存在が、思い出があったら私なら生きていける。そしてそんな存在をきっと本当の「友だち」というのだろう。
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