「再鑑賞」スター・トレックVI 未知の世界 odeoonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
再鑑賞
昔、観ていたがYhooニュースで「YouTubeでは12月4日現在、米国の人気SF作品「スタートレック(宇宙大作戦)」の劇場版6作品を無料配信中」と知り早速再鑑賞、なんと吹き替え版でした。
兎に角、レナード・ニモイさんのスポックのファンだったので懐かしさがこみ上げました。
クリンゴン帝国宰相ゴルゴンは長年敵対関係にあった惑星連邦との和平交渉の為、エンタープライズと共に地球に向かうがそれを拒むクリンゴンのチャン将軍とエンタープライズの中の裏切り者により暗殺される。クリンゴンの船に助けに行ったカーク船長とドクターマッコイはかろうじて死は免れたが流刑惑星ルラペンテへ送られてしまう。
タイトルのThe Undiscovered Countny(未知の世界)はシェイクスピアの戯曲『ハムレット』における有名な台詞「生きるべきか、死ぬべきか」を含む独白(モノローグ)の中で使われる表現で死は「誰も旅立ったきり戻ってきたためしのない、未知の国(世界)」、死後の世界がどのようなものか全く分からないという恐怖(未知への恐れ)を通じて、人間の理性や道徳的ジレンマを深く描き出しています。まさに死に直面したカークとマッコイの心情でしょう。
ゴルゴンの船を攻撃したのは誰なのか謎を探るスポックが部下たちに口にしたのはシャーロック・ホームズの有名なセリフ、「全ての不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙な事であっても、それが真実( When you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth)」でした、ニコラス・メイヤー監督は1976年の『シャーロック・ホームズの素敵な挑戦』の脚本を書いたこともあるので遊んだのでしょうね。
スポック達は窮地に立たされたカーク達を救助し、ゴルコン宰相暗殺の真犯人を突き止めクリンゴンと和平を結ぶため、エンタープライズとエクセルシオールが奮戦、クリンゴンの透明偽装装置を備えた宇宙船バード・オブ・プレイを爆破、ゴルゴンの遺志を継いだ娘のアゼトバー暗殺計画を阻止。かくして惑星連邦とクリンゴンとの和平は成立し、宇宙に真の平和が訪れ一件落着と思ったらカークらベテランの任務完了が告げられ新シリーズに変貌の予告・・。
