「《プロパガンダ映画》の様な構成」スターシップ・トゥルーパーズ Natsukiさんの映画レビュー(感想・評価)
《プロパガンダ映画》の様な構成
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過酷な訓練の前半 壮絶な戦場の後半
という2部構成からして
この映画は『フルメタルジャケット』のパロディでもある
そして とてつもなく怖い
SFと思って油断していると『プライベートライアン』以上に震え上がる
『ロボコップ』『トータルリコール』『氷の微笑』『ブラックブック』など
ポール・バーホーベン監督作品ではお馴染みだが
少しのエロと【容赦の無いバイオレンスシーン】が何度もある
昆虫嫌いの人も要注意
数万匹の巨大な昆虫軍団の群れの映像が
数週間は夢に出るだろう・・・
全編にわたり随所に海兵隊への入隊を促す架空のCMが流れる構成は 同監督の傑作《ロボコップ》でのTV業界やコマーシャルを皮肉った手法と同じだ
今作は 激戦地の最前線を取材する過酷なTVクルーの奮闘っぷりや 悲惨な戦地の様子を写すニュース映像が頻繁に流れる
おまけに戦時中の自国民の戦意を煽りまくる《プロパガンダ映画》の様な構成
『ナチス将校風の服装を着た幹部』・『捕虜への非合法な人体実験』・『ベトナム戦争での奇襲攻撃』などなど
20世紀に起きた全戦争を大胆にパロッたブラックユーモア満載
これは幼少の頃からオランダの激しい内戦で 日々死体を目の当たりにして育ったバーホーベン監督による《戦争映画》の集大成だろう
この映画を《史上最高の戦争映画》と叫んだタランティーノに激しく同感
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