「伝説の始まり(n回目)」スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス オレさんの映画レビュー(感想・評価)
伝説の始まり(n回目)
銀河通商連合による貿易関税税率を巡り、貿易紛争が各惑星間で頻発する時代の銀河共和国を舞台に平和の使者ジェダイのメンバーと惑星ナブーの女王、そして底知れない強さのフォースを秘めた少年アナキンスカイウォーカーを描いたスターウォーズ旧三部作の過去を描く新三部作の一作目。
史上最も有名な映画シリーズにして、史上最もややこしい時系列と公開順により混乱することが最初の登竜門と言えるスターウォーズシリーズの現行で最初期の物語。
前3部作をオリジナルトリロジーと称するに対し、今作からの3部作をプリクエルトリロジーと位置付け、史上最もアイコニックな悪役、ダースベイダーの誕生を描く非常に悲劇的なストーリーを描いている。
とはいいつつも1983年の『ジェダイの帰還』から16年の時を経て格段に進歩した映像技術により、かつて蛍光灯のようなショボさだったライトセーバーはより立体的に、パペット人形だったエイリアンの数々はCGでよりリアルに表現され、よりエンタメ性の増した娯楽大作の面が強く押し出された楽しい作品に仕上がっている。
中でも中盤の目玉であるポッドレースのシーンは何度観ても面白く、興奮するシーンである。
無理に音楽使わず、エンジンの爆音やポッドが通過する際の高音のみで大迫力のレースを描いた演出は素晴らしいの一言。
さらに前述の通りの映像技術に加え、アクション性を増したライトーセーバー戦も魅力的だ。
シリーズ初のダブルブレードのセーバーを駆使した目にも止まらぬ速さでクワイガンとオビワンの2人ジェダイを圧倒するダースモールの存在は圧倒的で熱狂的なファンが多い(らしい笑)
腰の高さに構えたブレードから片方ずつセーバーが飛び出してくるシーンが好きな人はきっと多いと思う笑。
公開当時の時点で既に伝説と化していたシリーズの新作である点、異常なまでにバッシングを受けた(らしい笑)ジャージャービンクスを始めとした嫌われ者たちと賛否両輪ではあったらしいが、個人的には初期3部作よりも本3部作の方が世代な為、シリーズを見返す度に1番ワクワクするのは今作だなと感じている笑。
ただいかんせん話が難しい上に登場する惑星や人物が多すぎる。
情報量の多さはスターウォーズらしさを感じたが政治的な背景の強さはシリーズでも異色な気がする。
また同時にこれからオラつき、闇落ちしていくアナキンのことを思うと毎度恥ずかしさと悲しさの入り混じった謎の感情に襲われる笑。
2015年10月31日(土)1回目
2019年12月18日(水)2回目@Disney+