「すごい!!! 痛快!!」スター・ウォーズ CBさんの映画レビュー(感想・評価)
すごい!!! 痛快!!
とある惑星に叔父さん夫婦に引き取られて暮らしていたルーク青年が、助けたロボットから投影された王女らしき女性からのヘルプメッセージを見たことをきっかけに、ある日突然、銀河の支配を巡る争いに巻き込まれ、成長していく話。
観たこと自体が、「はるか昔、銀河の彼方で」になった。
しかし、今でも鮮やかに蘇る。
オープニングの、流れる文字(背景説明)が終わると、画面左上から現れる三角形の宇宙船の先端、ゆっくりと画面右下へ進んでいくのだが、予想に反して末尾がなかなか現れない。その巨大さ、画面全てが宇宙船の一部を映すことになる。
もう、このオープニングだけでもやられました。「今までの映画と違う!」
そして、当時18歳の自分が思い切り、疑似体験できる同世代のルークの冒険修行成長物語!
(この後さらに、息子は小学生低学年で、アナキンのポッドレースに没頭熱狂する、と二代に渡り、ジャストミートなタイミングで、堪能させて頂きました)
でも、最高のシーンは、ラスト、ルークの危機に「ハッハーイ」と上空から急降下で現れる、ハンソロとチューバッカのミレニアムファルコン!!
こう書いているだけで、今でも心踊り、手が震えてしまいます。いや〜最高!
いろいろ言われもするけれど、たしかにSFというよりも西部劇かもしれないけれど、面白いんだから、いいんじゃない⁉︎
おまけ1
スターウォーズと言ったら、May the forth be with you ! だよね〜!!
(当初は、フォースは、スカイウォーカー家に代々伝わる才能じゃなくて、明らかに、修行によって身につくものだったよね。その方が、俺は好きだけれどな)
2023/6/1 追記
pipiさんのコメントに刺激を受けて。
> 当時のスターウォーズに当然のようにCGが使われていたと思ってしまう若い方々
ジョージルーカスの何が偉大かって、「スターウォーズ」作るために、IL&M社作ったことだと俺は勝手に思ってるくらいですからね〜。インダストリアル・ライト&マジック社、なんてワクワクする名前なんでしょうか。「工業的な光と魔術社」ですよ。特撮の中心が、まだまだ、光学的重ね合わせだった時代。
「え、一本の映画のために会社作っちゃうの!?」という驚きは、特撮のための会社の先駆けである円谷プロダクションに幼い頃から憧れを抱き続けた俺ですら、驚愕で、そして嬉しかったですからね。
スターウォーズの頃1989年に、3次元CGを描けたのはスーパーコンピューター。(当時の処理速度は1GFlopsだ。現在、PCに当たり前に入っているCPUインテル社i7の処理速度は80Gflops だ!!!そりゃ今じゃCG全盛になるわ。誰もが憧れた時代だ)
そんなことから考えても、pipi さんが言う通り、当時のCGはほとんどなかったはずですよね〜。おそらく、ミレニアムファルコンがワープする際の白く輝く光点の流れと、ライトセーバーの見事な軌跡くらいでしょうか。ああいった単色の光の魔術くらいはすでにコンピューターが生み出していたんでしょうね。(それでも大枚叩いて、でしょうけど)
それだけでも膨大なコンピュータリソースを要しただろう上に、その動きとミニチュアや人間の殺陣動作を寸分なく一致させる、モーションコントロールカメラを活用した光学的重ね合わせ!! そりゃあ、金もかかるし時間もかかるわ!
でも、それらをちゃんとやったからこそ、中身は「宇宙活劇」とか「宇宙西部劇」とか揶揄を込めて言われることもあるこの作品に、俺たちはこれだけの衝撃を受けたんでしょうね。ああ、特撮、最高!!
(そして俺は宇宙西部劇もまた、大好き!)
ルーカス監督はその後CGのピクサー社を作り、ILM社も当たり前だがその後のCG時代も牽引し、イメージワークス、WETAデジタルと、社名を聞けば映画が浮かぶような、巨大CG制作会社が続々と生まれ、今日の俺たちは、また一段上の極上CG時代の映画を楽しめているんですよね。ルーカス監督、ほんとに、ありがとう。
そしてpipiさん、ちょっと駆け足で振り返ってみる機会を得られたのはコメントのおかげです。ありがとうございます!!
おまけ
ミニチュア撮影、モーションコントロール部門は今でもILM社アナログ部門として大活躍中。嬉しいね。
CB様
お邪魔します。
>でも、最高のシーンは、ラスト、ルークの危機に「ハッハーイ」と上空から急降下で現れる、ハンソロとチューバッカのミレニアムファルコン!!こう書いているだけで、今でも心踊り、手が震えてしまいます。いや〜最高!
たくさんの見所のある作品でしたが、確かにこの登場シーンは、ここしかないという最高の絶妙なタイミングでしたよね!うかつにも私は、ソロたちの存在を忘れていたので、ルーク絶体絶命のあの場面でベイダー卿に一発お見舞いしてくれたときには、拳を突き上げていました(笑)。本当に歴史に残る名作ですよね。
赤ヒゲでした。
CBさんのレビューを読んでスターウォーズの原点とも思えるエピソード1の白熱したポッドレースの戦いを思い出しました。ジェダイはアナキン・スカイウォーカーに類稀なフォースを感じていたことが呼び覚まされました。
わぁ!
凄い振り返りが書き込まれていてビックリしましたー(笑)
これ、私のリプライ欄にあるの勿体無〜い!
もっと沢山のお友達に読んで欲しい名文ですー。
IL&M社と言えば、ほんと大好きな映画ばかり!
80年代当時の自分へIL&M社の事はまったく意識してなかったですが、SF、ファンタシー、アドベンチャー大作ばかりだから好みドンピシャだったわけですねー。
CGと言えばルーカスは関係ないですが中1の時に公開された「トロン」に感銘を受けたものです。
スターウォーズとトロンの間、1979〜80年にかけてはYMOのライディーンなどが逆輸入的な人気を得るなど音楽シーンでもデジタル技術が革命を起こしていましたね。
まだ、マイコンが買えるような年齢ではなかったので、本だけ買って「カセットテープにデータを記録する方法」など一生懸命覚えてました(笑)
そう!CGで「描くこと」はできても、それを「動かすこと」には膨大な設備と莫大な費用が必要だったんですよねぇ。
コンピューターの発達過程を肌で感じられる時代を同世代の皆様と共に生きることが出来て幸せだったなー、と思うのでありましたw
あの頃の「コンピュータ技術開発」は夢とロマンそのものでしたねぇ(しみじみ)
スターウォーズインパクト!
うん、まさにその表現がぴったりですね。CBさんの言葉のセンスっていつも素敵♪
私は当時のCBさんの半分この年齢でしたー。だから、余計にインパクト受けまくりでしたねー。
ピンクレディの振り付け覚えたり、スーパーカーカード集めたり、王選手が世界一のホームラン記録を樹立する日を心待ちにしたりする可愛い?少女でありました(笑)
当時のスターウォーズに当然のようにCGが使われていたと思ってしまう若い方々が増えているのをみると「思えば遠くへきたもんだ」と感じちゃいますね。
(ルーカスが修正入れまくり、元映像を闇に葬りまくりした為だから仕方ないですけども)