「英軍110人VSズールー族4000人!」ズール戦争 たぁ〜ちぃんさんの映画レビュー(感想・評価)
英軍110人VSズールー族4000人!
英軍わずか110人でズールー軍4000人を退けた、大英帝国植民地政策時代1879年の、ロークス・ドリフトの戦いを映画化。
前半は、ズールー軍を迎え撃つ英軍のキャラ紹介と準備を描き、中盤以降は怒涛の戦闘シーンです。
本作が優れているのは、絶望的不利な状況で砦を守ろうとする英軍の勇姿を描くだけでなく、ズールー族も誇り高き部族として描いていて、決して差別的な表現をしていないところ。
アメリカの西部劇みたいに、先住民が能天気に突っ込んではきません(笑)
ズールー軍は数で勝る上に、英軍の銃の数を調べるためにまず少数を突っ込ませたり、陽動作戦、陣形を組んで攻めこむなど、戦略を用いてくるのに対し、英軍もチャード中尉の指揮の下、三段構えの一斉射撃の戦法で応戦するなど、お互いの知力を駆使した戦いも見どころ。
本作の15年後に、この戦いのきっかけとなるイサンドルワナの戦いを描いた「ズールー戦争 野望の大陸」が作られており、本作と併せて観るのをオススメ。
両作観ることで、指揮官の力量がいかに戦局を左右するかが、はっきりとわかりますよ。
そして本作には、若かりし頃のマイケル・ケインが副官のブロムヘッド中尉役で出演。
貴族出身で皮肉屋の嫌味なところが、いかにもイギリス人っぽいが、実は骨のある勇敢な男を好演しています。
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