「珠玉のカメラ目線」スーパーマン(1978) jfs2019さんの映画レビュー(感想・評価)
珠玉のカメラ目線
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子供の頃に親に連れられて映画館でこの映画を見てから長らく、地球を逆回転させたら時間が巻き戻るのだと信じていた。高校で物理を習って、おかしいと気がついた。教育大事。
ジェームズ・ガン監督のスーパーマンを見た後に、映画スーパーマンの原点とも言える本作を久しぶりに見直した。最後に見たのは何十年も前のはずだが、一つ一つのシーンが記憶の中にしっかり残っていて改めて驚いた。ニューヨークでスーパーマンとして活躍し始めるまでは退屈だったけど、ヘリコプター事故から先は今見ても面白い。もちろん50年近く前の映画なので、のんびりした感はあるけど、そのせいかスーパーマンの飛び立ち方はじめ立ち居振る舞いが上品だ。新聞社のオフィスにパソコンが一台もなくて、代わりに巨大なタイプライターがデスクに載ってて時代を感じさせる。そして、スペルミスを連発するところに、ロイス・レーンのキャラクターが表現されている。
映画冒頭のジョン・ウィリアムスのテーマ曲に乗せてキャストの名前が3Dの青いロゴで宇宙空間を飛んでいくところは、カッコよくて自分でもよくマネして描いてたっけ。ジェームズ・ガン監督の最新のスーパーマンでもしっかり踏襲されていて嬉しかった。
ラストシーンで地球をバックに飛び去る直前に、カメラ目線で見せるスマイルが最高だ。
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