劇場公開日 1995年8月22日

「週一回の浮気計画」水曜日に抱かれる女 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0週一回の浮気計画

2020年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 建築会社の若き社長レイ・リアドンは、妻の浮気が原因で離婚する。調停でも有利なはずのレイだったが、彼女の言う通りにするほど寛大な心もあった。友人からも再婚を勧められ、あるアート系個展パーティで知り合ったリーナ・マザースに惹かれてしまう。なんだかんだであっさり再婚するレイだった。

 円満な夫婦生活。子供も生まれ順風満帆かと思われたが、寿司バーでリーナのことを「シシーじゃない?」なんて呼びかける女性がいてビックリ。美人すぎたため印象も強いのだろうか。それが原因でリーナの過去に不審に思い始めたレイは、探偵もどきにもテキサス州まで赴き、一人で調査を始めたのだが、元カレによってシシーは実在したことがわかり、、そして実の両親まで見つけて、自宅へと連れていくのだった。

 偽名を使って結婚したリーナに不信感はつのるばかり。さらにクレジットの請求書には毎水曜日に使っていたホテルの明細が載っていた・・・浮気相手は誰なんだ?この子は本当に俺の子か?!と詰め寄るレイ。ついに暴力までふるってしまうが・・・といった展開。

 最後は凄い展開となるのですが、リーナを本当に愛し続けたせいで疑問すら浮かばなかったお人よしのレイが可哀そう。リーナの計画はレイが前妻と夫婦だった時から立てられていたらしく、その計画をぶち壊してやろうとどんでん返しを狙うのだった。予想もつかない展開なので、これは一見の価値あり。頭の良さが災いするってこともあるんですね・・・

 何度も夢の中に出てくるサーカス。女性願望からリーナへの不信感に変わるところが面白い。もしかすると全てが夢?なんて思わせたりするけど、そこまでミステリアスではなかった。また、笑えるのは寿司バーの様子。店員が鉢巻きをしていて、日の丸に“神風”と書かれているのですが、文字が裏返しになっている(笑)。日本びいきの個所がいくつもあるのですが、仏像があったり、明細書にもBUDDAの文字が・・・探せばもっとあるかも。

kossy