シンドラーのリストのレビュー・感想・評価
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世界で何が起ったか忘れないために
すでに何回か見てきた作品ですが、夏に最近戦争の特集もテレビでは減ってしまい、過去の人類の歴史で一体何が起ったかを忘れないために見ました。
NHK の映像の世紀の方が個人的には衝撃がありましたが、こちらの映画でも当時のナチスドイツ下のユダヤ人の迫害の様子がよく分かります。最終的にシンドラーに助けるられるという少し心の余裕をもって見られましたが(他いろいろ歴史ものを見たからかもしれませんが)、生死を問わず犠牲になった方々を思うと人の命について考えさせられます。
戦争と人間性
きっとこの内容を忠実に表現するには195分でも足りなかったと思う。
重苦しいテーマでありながらユーモアも交えずにここまで観ている人を引き込む映画はなかなか無い。
自身のルーツであるユダヤ人を描きこの作品でスピルバーグは、娯楽映画だけで無いことを証明した。
紛れもない偉人であるシンドラーを欠点も持っている一人の人間として描き、悪役も人間性に溢れた悪役として描き、戦争が人をどれだけ狂気にするかを訴えている。
1200人しか救うことが出来なかったと嘆くシンドラーの姿を忘れることは出来ないし、
朝起きてから目覚まし代わりにユダヤ人を撃ち殺したゲートの姿も忘れることは出来ない。
人は、誰もが偉人にも殺人者にもなりうることを教えてくれる作品。
ナチスによるユダヤ人の迫害
かなりの長編作品ですがシンドラーの目線からナチスドイツによるユダヤ人の迫害をとらえていてナチスが何をしてきたかというのがよくわかります。
シンドラーはドイツ人ですがユダヤ人も自分と同じ人間だと強く思い約1100人もの人たちをユダヤ人を雇って稼いだお金で助けます。その行動はとても危険で彼はドイツ人でありながらユダヤ人を助けた数少ない人物だと思います。
無抵抗の一般人をただユダヤ人というだけで殺す、こんなにも悲しい歴史は他にないでしょう。この大掛かりな迫害をみればドイツが戦争に負けたのは理解できるしヒトラーは何故そこまでユダヤ人の迫害に拘ったのか理解に苦しみます。
10年やそこらで何の罪もない600万人のユダヤ人を殺すなんて...ただ涙が出るだけですよね。
この映画はヒトラーやナチスを直接批判する内容ではないですがこの真実を目にすればヒトラーの異常さを感じずにはいられません。
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