「何故モノクロ映画なのか」シンドラーのリスト 夢見心地さんの映画レビュー(感想・評価)
何故モノクロ映画なのか
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最初は何故この映画はわざとモノクロに撮ったのだろうかと見始めた時思いました。しかしラストシンドラー自身が追われる身になり、「バッジを売っていたらあと1人助けられたかもしれない…」と泣き崩れるシーンで全て解りました。
たまたまシンドラーの目に止まっただけの普通の赤いコートを着た少女、この少女だけ作中では色が付いています。2度目に登場した際に少女は死体となって運ばれています。たった2回の登場でした。
そして最後シンドラーが泣き崩れるシーン、まだまだユダヤ人を救えた、少なくともあの赤いコートの少女だけでも救えたのだと激しく後悔をしていたのですね。ユダヤ人を1人でも多く救いたいというシンドラーの思いを強く象徴するかの様なあの赤いコートを着た少女。あの2回の登場でシンドラーの全てを表していたのだと思います。
この為にモノクロにしたのだとしたら本当に素晴らしい演出だなと思いました。
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