「ねぇキッド、もう1度やろうよ!」シンシナティキッド たぁ〜ちぃんさんの映画レビュー(感想・評価)
ねぇキッド、もう1度やろうよ!
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個人的には61年のポール・ニューマン主演「ハスラー」と似てる所が多いので比べてしまう。
「ハスラー」が負け犬からの再生を描くのに対して、こちらは完璧なギャンブラーが最後に転落する話しなので、どちらが好きかと言えばあちらになります。
だが、こちらもキャラの立ち具合なら負けてません!
ポーカー・フェイスという言葉がぴったり当てはまるマックィーン。
そのポーカーフェイスが崩れる最後の瞬間。この顔のためだけに作られたんじゃないのか!?と思わせるほどの絶妙な表情を見せてくれます。
そして、30年最高位の地位を譲らないザ・マンのエドワード・G・ロビンソン。
終盤具合が悪いのもキッドを揺さぶってるのでは!?と思ってしまうほど、貫禄たっぷりに演じています。
他、カール・マルデン、チューズデイ・ウェルドも良いが、メルバを演じたアン=マーグレットが素晴らしすぎ。
メルバと寝た男は皆破滅に追い込まれる、究極のさげまんっぷりで、こういう奴いるいる〜て笑っちゃう位の究極ビッチ(笑)
やぐっちゃってるのを見て去ったはずのクリスチャンが待っているという、取って付けたようなラストは、スタジオ側の命令で実際に撮って付けたシーンで、監督の本意では無いそうです。
確かに、最初に勝った黒人少年にまで最後に負けたところで終わったほうが、救いは無いけど作品は締まりますな。
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