紳士泥棒 大ゴールデン作戦

劇場公開日:

解説

ニール・サイモンの脚本を「恋人たちの世界」のヴィットリオ・デ・シーカが監督したコメディ。撮影はレオニーダ・バルボニ、音楽はバート・バカラック。出演は「何かいいことないか子猫チャン」のピーター・セラーズ、「聖衣」のヴィクター・マチュア、セラーズ夫人のブリット・エクランドのほかにマーティン・バルサム、マリア・グラツィア・ブッセラなど。製作はジョン・ブライヤン。

1966年製作/アメリカ
原題:After the Fox
配給:ユナイテッド・アーチスツ
劇場公開日:1967年3月14日

ストーリー

狐と呼ばれるサギ師アルドー(ピーター・セラーズ)は、ここ11年間に9度目の刑務所暮らしだが得意の腕にものを言わせ、けっこう豪勢な毎日を送っていた。だから3人のかつての手下が、大仕事を持ちこんでも、いっこうに反応を示さなかった。しかし留守を守る一家の暮らしが傾き、妹ジーナが街の女をしていると聞いたときには、さすがのアルドーも顔色を変え刑務所医者に変装して見事脱獄したのだった。しかし妹は街の女ではなく、映画スターになりたくてエキストラとして働いているのだった。アルドーもいよいよ大仕事にのりだした。カイロから盗み、船に積んである金のノベ棒を2週間後にイタリアへ運ぶのだ。運び賃として利益は山分けということで、ノベ棒を盗んだ張本人オクラ(エイキム・タミロフ)と交渉が成立した。さて運び出す方法だが、妹がエキストラとして働いているところを見たアルドーは、混雑をさけるため警官に守られながら撮影しているのを知った。この方法を利用すればいい。偽の撮影隊を組織するのだ。早速、デ・シーカ監督のロケ隊にもぐりこみ、撮影道具一切を盗んだ。そして、ロケ隊を組織してセバリオという小さな漁村にのりこんだ。警察署をはじめ、村をあげての大歓迎。持ちまえの舌先三寸で連れてきたかつての大スター、トニー(ヴィクター・マチュア)も村民の間では人気を呼んだ。沖に碇泊中の船から、撮影と見せかけ、金のノベ棒を運び出す大ゴールデン作戦が開始された。しかし仕事が終わったとき、アルドーはオクラにだまされているのを知った。時すでに遅しパトカーのサイレンとともに、全員逮捕されたが、紳士泥棒を自認するアルドーはひとりで、皆の罪をかぶった。そして5年の刑――4月1日午後3時に脱獄、と宣言したアルドーは狐の名に恥じず、またまた刑務所医師に変装して見事脱獄した。

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