白い恐怖のレビュー・感想・評価
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耳は眼ほどにものを言い
ペック、バーグマン両先輩共演のサイコスリラーです。
緊迫した場面でやたら緊迫した音楽がかかるように、音楽効果が過剰過ぎて映像以前に場面の状況を説明してしまう印象です。
序盤から丁寧な心理描写ですが終盤急ぎ過ぎてせっかくのサスペンスが半減です。
もう少し時間をかければいつものヒッチ節が炸裂したはずです。
タイトルなし
1時間50分を感じさせない無駄のないスタイリッシュな展開。
イングリッド・バーグマンということを差し引いても、ヒッチコックの女性の魅力の引き出し方は改めて凄い。そして恋に落ちてしまってからの落差も。
理知的なイングリットバーグマン
イングリットバーグマン扮する精神科医コンスタンスピーターセンは、優秀だが心がないと言われていた。そんな折、グレゴリーペック扮する新院長エドワーズが赴任した。しかしエドワーズには秘密があった。眼鏡をかけたイングリットバーグマンを見たのは初めてだけど理知的だね。イングリットバーグマンの様な美人に見込まれたらありがたいよね。
グレゴリーペックは西部劇等で何作も観たが、安定の誠実さと2枚目。 ...
グレゴリーペックは西部劇等で何作も観たが、安定の誠実さと2枚目。
イングリットバーグマンも美しいだけではなく、演技も上手い。
言葉にせずとも、感情の動きを違和感なく表現する。
昔の映画は出演者が皆演技がうまい。音楽も効果的。
往年の名優、大女優の、サスぺンス作品。後年に遺すべき名画ですね。
1945年の作品らしい。終戦の年。
原題はspellbound(魅せられて)、女性が主役!
邦題は白い恐怖、男性が主役に思えてしまう!けど、女性が彼に魅せられたことから、解決できるのです。このサスペンス、面白い。現代でも通じる心理分析だと思う。
見惚れるバーグマンの美しさ
なんか雰囲気似ていると思ったら、ヒチコック監督で脚本も同じ作家。バーグマンの美しさが際立ち、今回の相手はグレゴリー・ペッグ。彼もカッコいい。往年の佐田啓二に似ている感じ。そんな素敵なカップルに、サスペンス仕立てのストーリはピッタリ。「汚名」よりこの作品の方が良いね。
ダリの参加というのも驚き。彼らしい幻想の風景は、精神分析の回想シーンに違和感なし。
さらに、この作品で巨匠監督は随分長く出ていたなあ。
精神科医演ずる美しきイングリッド・バーグマンによる謎解きの見事さと彼女の凛とした佇まい
バーグマンが、白衣姿、眼鏡顔、そして冷静な精神分析官と恋する乙女の両面を見せつけていて、魅せられてしまった。そして、殺人したと思い込み、記憶喪失でもあるグレゴリー・ペックが、白色に縞模様で恐怖感を抱く謎、彼の見る夢の意味が次第に明らかになっていくストーリー展開がお見事。原作もさることながら、アカデミー賞2回受賞のベン・ヘクト等による脚本が良いのだろう。そして、夜中に剃刀を持って階下へ向かう記憶喪失者の映像は、白色を見て、それは殺人現場のスキー場の象徴であるが、心を損なうことを、不協和音と共に知らしめる音楽も相まって、緊迫感を生み出す。さすが、ヒッチコックの演出が冴え渡る。
夢の謎を解き殺人の真犯人と対峙し、冷静に理性に働きかけるバーグマンの姿も格好いい。
バーグマンとヒッチコックが組んだ、見事な傑作だと思った。
テレビの深夜枠で何度も観た映画なので、ある意味ヒッチコック映画の中...
テレビの深夜枠で何度も観た映画なので、ある意味ヒッチコック映画の中で自分の中で最も思い入れのある映画かも?ヒッチコック映画の中では中くらいの出来ではありますが…
DVD108円ゲットシリーズ。さすがはヒッチコック。 イングリッド...
DVD108円ゲットシリーズ。さすがはヒッチコック。
イングリッド・バーグマンのなんと美しいことか!歴代世界女優No.1。このあたりがその美しさの絶頂期。カラーで見たい。
そしてこの作品、そんな彼女の魅力を存分に引き出している。さすがはヒッチコック、それしか言いようがない。
サスペンスとしても面白い。二転三転の結末。くそー、もう少し冷静に考えられていればもっと早くわかったはずなのに。そんな謎解きの楽しさもあり。ラスト、いやにあっさりもなんともヒッチコックらしい。
撮影時、ほんとに恋仲になっていたらしい。グレゴリー・ペック、しばく!(笑)
文句の付けようがない傑作
イングリッド・バーグマンが主演
知的で品がある彼女の生来の性格が、美貌の独身精神科女医役にこれ以上無いはまっている
出演時30歳
まだまだ最高に美しいが、そろそろ結婚適齢期のピークを過ぎようかというその年齢の微妙さ、その美しさと危うさを見事にに表現してみせている、素晴らしい演技だ
その知的な美貌の女医が、たった一目で恋に落ち、精神科医から一人の女性になり引き寄せられてどうしようもなくなってしまう
愛する男を理屈抜きで守ろうとする健気な行動がいじらしく総ての男性はもう画面の彼女から目を釘付けにされ離せなくなってしまう
原題はスペルバウンド
その意味は「魅せられて」
正に劇中の彼女であり、彼女に魅せられてしまう観客のことだ
そしてグレゴリー・ペック
出演時29歳、彼もまた品があり、若く清潔で聡明で清廉な性格がそのまま姿形を成している
画面に映った彼の姿はイングリッド・バーグマンに見事に釣り合う
もうこれだけで映画は成功したも同然だ
ヒッチコックの演出も冴えわたり、強烈な集中力で最後まで観客を牽引する
一切無駄なシーンはどこにもないばかりか、イングリッド・バーグマンにランチは何が良いと聞かれて、ソーセージと答えさせ、夜に一目惚れした男性の部屋で抱きしめられた時、脳裏に長い廊下の扉が次々に開け放たれる幻想を映像にする程の腕力を見せる
なんとエロチックな演出だろう!と呆れかえるほどだ
記憶喪失の男が語る夢の中の映像は、あのサルバドール・ダリが担当しており、有名な巨大な目やあの溶ける時計のような車輪などの映像も凄い
これだけでも見ものだ
ヒッチコック作品の中でも一二を争う面白さではないだろうか
これこそ名作だ
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