死霊の盆踊りのレビュー・感想・評価
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なぜ「史上最低」と呼ばれているのかを、私が解説します。
それは。肝心かなめの「裸踊り」が残念過ぎるからです。
決して、主演男女が素人役者さんだからでも無く、話の整合がガサツなせいでも無く、ボキャブラ貧困なセリフのせいでも無く、撮影がズサンだからでも無く、手抜きなオチのせいでもセットのせいでも変装メイクのせいでもありません。
ただ、ただ、踊り子さんのガタイが良すぎて、チブサブルブルアクションがキモくて。全くもって、マジでまーったくもって、1μも萌えなかったからです。
愛すべきクソ映画ってあるじゃないですか。愛すべきクソ芸人とか、クソゲーとか。クソが付くと逆に煽られる人って結構多いと思うんです。なぜならば、ヲタが屈折した光悦にひたる時間を与えてくれるから。「史上最低の映画」なんて言われると「絶対見たい!」になる訳ですよ。
言って良いですか?
これ。ただのクソ映画です。
もうね。なんて言うか。最初は服を着て出てくるんです。そんでもって、ちょっと油断すると、いきなりトップレスになってるんですよ。見えそで見えない所で焦らしてからの3回転捻りとか。そんな、風情もカタルシスも一切無し。もう、いきなり突き出してブルンブル。
マジで盆踊りの子もいるし。
炎上商法かねぇ。やられたねぇ。
って事で。盆踊りの感想を述べてみた。映画としての、あらゆるクォリティは商業映画として「史上最低」を冠するに相応しいモノの一本だと断言できますが。まぁ。そこは。ねぇ。愉しめる方も、おられてでしょうねw
コロナ明けの一本目が、こんなんでええんじゃろか???(エエンジェルス)…
( )内は小声です。
思った以上に、ぐだぐだでした。
友人より、「これを見もせずに(ダメな)映画を語るな」とのことで、一念発起して見に行きました。
前情報も十分に仕入れて臨みましたが、まだ甘く見ていました。
こんなに長い90分映画は『人類遺産』以来です。
あちらはまだ見応えのある所もありましたが…
(おそらく)60分を超えた辺りで「まだまだ後がある」的な発言が出て、マジかぁ…、と思ってしまいました。
有名な映画ですし、見られたことの満足感はあります。
各パートの長さが3分の1くらいだったら、そう悪くないポルノ映画だったのかもしれません。
(その場合、歴史に埋もれていただろうな、とも思いました)
初詣は墓場のパツキン裸踊り
あけましておめでとうございます🎍
元旦からシネマカリテのレイトショーで観賞。
ほぼ満席の盛況です。
途中退場者は1名のみでした。
1964年の映画のデジタルリマスター版。当時の音楽、ファッション、ダンス、ヌードショー、娯楽映画の撮影技術を堪能できました。
小説家のプレイボーイが彼女をオープンカーに乗せて、谷中にじゃなかった、夜中に墓場デートに向かう。車内の会話シーンでは周りは暗いが、外を走る車のシーンは薄明かるい。嫌よ、こんな真っ暗な夜に墓場に行くなんて!とパツキン彼女。仕方がないんだ、僕は小説家で実際に現場に行かないといいアイデアが浮かばないんだ!そうね、ホラー以外は全然売れないから、仕方ないわね。などと他愛ない会話に続いて、突然、ウルトラQで見たような渦巻きぐるぐるから学芸会のセット並みの墓場へ。そこは墓場のマスターとマダムが仕切る死霊の盆踊り会場だった。出演者はマスターが仕切り、マダムが紹介する。
まず、最初は恋人を殺されたインディアン娘。黒髪のおさげ娘が出てきて踊る。私はおませなインディアン人形🎵~リンリンランランより5
倍ぐらいゆったりしたダンス。衣装はすぐ脱ぐ。トップレスでの踊りが5分くらい続く、デートの二人は草花の影から覗いている。ハワイアン、タンゴなど当時のゆったりとした音楽にあわせ一人ずつ登場し踊る。金粉嬢は出てきたが、踊らない。がっかり。唐十郎と李麗仙が若い頃金粉ショーで食い繋ぎ、金粉で皮膚呼吸が出来ないのですごく苦しいとか、幕のあと、早く落とさないと死にそうになるので、自らの下の毛で石鹸を泡立てた。などのエピソードを思い出す。
猫の被り物姿のネコ女登場。なんか既視感ある。劇団四季ではない。ぼっけいきょうていの作者の女流作家、岩井志麻子センセイの豹柄姿だ。ミリオネシアの原住民のように二の腕の入れ墨よろしく紙を巻いた男が鞭を振るう様も学芸会。
草影にいた二人はそのうちミイラ男と狼男に見つかり、柱に縛りつけられてショーの続きを見させられる。
ショーはそのあとも延々と続く。だいたい同じ。こっちは縛られていないだけ。
朝が近くなり、マダムが女を殺そうとする。あらかじめ縛られた腕をほどいていた男が止めに入るが、狼男に押さえられてしまう。
しかし、突然、朝日がギラギラ✨☀️✨光って、死霊は骨になってしまい、二人は助かる。
救急車がきて、警官、医者、ナース役が登場し、終わり。
あの当時の洋モノのヌード写真を懐かしく思い出した。オヤジが隠し持っていたものだ。 延々と続くヌードダンサーの身体を見ていると、ここ半世紀で人類は確実に進歩していると実感した。
映画として最低だが、ストリップショーとしては、それなりに高い
かつて、ティム・バートン&ジョニー・デップが映画化した自他共に認める史上最低の映画監督エド・ウッドが1965年に発表した伝説のカルト映画。
ドライブ中、交通事故に遭った小説家カップルが夜の帝王が牛耳る呪われた墓場に迷い込み、化け物軍団に襲われるオカルトホラー。
しかし、ストーリーの大半は捕らわれた2人を尻目に、夜の帝王が招待した若き女ゾンビ達がとっかえひっかえオッパイ丸出しでセクシーダンスを披露するだけのグッダグダの内容。
そもそもタイトルからしてふざけている。
盆踊りって何なんだ?!
要はストリップショーin墓場である。
いくらスッポンポン好きの私でも「ええ加減にせえよ」ってウンザリするほど延々踊っている。
特に中盤に出てくる猫娘のキャラのバカバカしさと、バストをこれでもかとブルンブルンと揺らして一心不乱に踊りまくる花嫁ゾンビのダンス、そして、全身ゴールドに塗り固めて登場する金粉ショーは圧巻。
脱力系ムービーのトップと謳われているのがイヤになるほどわかる。
散々踊ったせいで生贄の2人を始末する時間が無くなり、夜が明けてしまい自滅するというハラホロヒレハレなオチにも唖然だ。
加えて出演者全員セリフ棒読みでスリルも怖さも緊張感も皆無。
中でも夜の帝王は終始、カンペをガン見して喋っており、あまりにも堂々とした大根ぶりは、逆にエネルギッシュで頼もしい。
そりゃ史上最低やわ…と納得する創りだが、天下のハリウッドだけに踊り子達のプロポーションは素晴らしく、裸体のクオリティは唯一、異様に高い。
下着が一式Tバックなのも時代を先取っている。
また、チープな色彩と音楽が独特の世界観を生み出しており、ダンスもジャズ、フラダンス、フラメンコ、ゴーゴーetc.多種多彩。
ストーリーを度外視したバラエティーに富んだ構成にショックを受けたマイケル・ジャクソンが、後年、今作をヒントに、『スリラー』を生み出したとかしなかったとか…。
色んな意味で破壊力満点の歴史的映画である。
では最後に短歌を一首
『墓場にて 桃とイチゴの 盆踊り 同じアホなら 踊らにゃ損々』
by全竜
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