「エド・ウッドは踊り続ける」死霊の盆踊り 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
エド・ウッドは踊り続ける
ネタを求めて夜の墓場へ車を走らすホラー小説家。恋人の制止も聞かず、それが仇となり、車は誤って転落。
やがて意識を取り戻して2人が見たものとは…!?
悲しい死を遂げた女たちが墓から蘇り、半裸で踊り続ける。
夜の帝王と闇の女王が催す妖しい宴。
2人も捕まってしまって…!?
脚本はエド・ウッド。
昨年、『プラン9・フロム・アウタースペース』と共にHDリマスター版が上映。
ロッテントマト支持率驚異の0%!
史上最低映画にも選出!
共にレンタルしてきて、サイテー映画の宴!
噂には聞いていたけれども、確かにこれは聞きしに勝る。
某キャッチコピーに掛けて言うなら、
残念ながら『死霊の盆踊り』について語れる事は何も無い。自分の目で確かめろ。
中身ナシ、下らないアホな設定、学芸会レベルの演出や大根演技…。
極め付けは、半裸の美女たちが自慢のデカパイを揺らして踊り続ける。
本当にそれが作品の大半以上を占め、延々見せられる。
よくこれ企画通ったなぁと言うより、よくこれ思い付いたなぁとある意味感心。
エド・ウッドはおバカなのか、それとも異才なのか…?
確かに怪作・珍作の類い。出来映えなんてとてもとても褒められたもんじゃなく、採点で★5なんてご冗談を。
でも決して、駄作とは感じなかった。私にとって駄作とは、先日見たとても映画とは呼べない代物のヤンキーおバカ。
あんなのに比べたら、本作はまだまだ“映画”。
珍妙だけどエドの映画愛。
どんなにバカにされようとも、酷評されようとも、オリジナルのアイデアで映画を作り続けていく。
そう考えたら、長い歳月を経ても尚(一部の間で)エドの作品は愛され続けている。
こういう監督が居るから、映画は面白い。
“史上最低の映画監督”じゃなく、エド・ウッドもまた名匠なのかもしれない。
近大さんへ
お久しぶりです。シンエヴァ再延期で戦意喪失中のBloodです。
ご覧になったんですね!史上最低の映画体験をした仲間が増えて、嬉しいです。なんて言うんでしょう。外れ馬券仲間って言うか。外れ車券仲間って言うかw