シリアル・ママのレビュー・感想・評価
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週刊実話(実話とは言っていない)
94年の作品
映画館には行かなかったが95年頃レンタルVHSで鑑賞
それ以来久々DVDで2度目の鑑賞
犯罪映画
知る人ぞ知るB級映画の傑作
サスペンス要素たっぷりのブラックコメディー
ある意味最高のおバカ映画
アメリカの恥部だがこれは誇っていい
アメリカンジャスティス
シリアルといってもシリアル食品ではなく連続殺人のこと
さも実話を元にしている実録風作品だが実際は全くのフィクション
それもまた作り手側のお遊び
アメリカの気候がそうさせるのか日本ならもっとジメジメした内容になるはずがカラッとした娯楽映画として完成
愛する家族を守る模範的な母親を大女優キャスリーン・ターナーが好演
彼女が演じたビバリー・サトフィンの欠点は超お下品で超キレやすく次々に人殺しをしてしまう狩猟民族でもあるアメリカ人ならではの行動力
それなのに敬虔なクリスチャンという事実が恐ろしい
どうにも止まらない
熱心な役作りのためか若い頃のターナーと比較すると見事なおばさんぶりに仕上がっている
クローゼットの中で鋏を持って待ち伏せしてるときのあの表情は印象的
不快指数100%
グロい
悪趣味
お下劣
ぶっ飛んでいる
「共感できる!」「スカッとした!」
警察は念のため用心した方がいいだろう
AVや風俗店を取り締まる暇があるなら
ホラー映画が大好きな息子をディスった大学教授をマイカーで轢殺
娘が片思いしているのにガールフレンドがいる若い男をトイレで背後から火かき棒で刺殺
鶏肉を食べてる中年女を鋏で刺殺しその夫が現場から逃げるや否や頭上にエアコンを落として殺害
これだけでは収まらない
レンタルVHSを巻き戻さないで返却する中年女をラムチョップで撲殺
シートベルトを締めない若い男を焼き殺す
鶏肉に関しては20世紀に観賞した当時は意味不明だったがどうやらビバリーは小鳥が好きでバードウォッチングが趣味だからかもしれない
だとしてもあまりにも身勝手な犯行
その観賞用の小鳥と食用の鶏は全くの別物だし
秋に白い靴を履いているだけで受話器で撲殺されるジャーナリストも理不尽すぎて可哀想
銃社会のアメリカなのになぜか射殺は一切ない
包丁で刺し殺すことさえ迷った末に却下した
ビバリーには独特の拘りがあるようだ
結局逮捕され裁判にかけられるわけだが弁護士を解雇して自ら弁護
まさかの無罪を勝ち取る展開
なぜか感動を誘うBGM
ビバリーがまるで英雄のように人気者になる狂気な世界
まともじゃない
クレイジー
だからこそ面白い
予備知識がないとなんのことだかさっぱりわからないかもしれないがピーウィー人形を変態人形と言う所が小ネタとして笑えて個人的に一番好き
裁判所で何度も足を開いたり閉じたりするビバリーもなかなか
因みにキャスリーン・ターナーは自伝で過去に共演したニコラス・ケイジの悪口を書いて訴えられ裁判で負けたらしい
現実はそううまくいかない
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