「ディズニーの要素がこの時点で完成している」白雪姫(1937) まままさんの映画レビュー(感想・評価)
ディズニーの要素がこの時点で完成している
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滑らかなアニメーションやミュージカル。アニメーションを活かしたユーモア。
これぞディズニーというのが第一作ですでに完成している。
敵が崖から落っこちて死ぬのも同じ。
死体を見せず主人公側の暴力性も見せずに勧善懲悪を描ける手法として、やはり第一選択。
ただ今の時代にこれを見ると白雪姫の主体のなさがついつい気になってしまう。
美人だが自分の意思が感じられない。どこぞの馬の骨かも分からない王子様をただ待っている状態。簡単に魔女に騙される。小人達の料理や掃除をする家政婦的存在。
まあ制作の時期を考慮すればそれを評価に加えるのは野暮な話。
これ以後のプリンセスの変遷を踏まえる上でむしろ重要な作品。
殺されそうになって逃げ込む形で動物達の森や小人達の小屋に行き着く展開は、アリスやオズの魔法使い的な感じで、好きな導入。
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