ジョーズのレビュー・感想・評価
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やっぱりサメは怖い
WOWOWの録画で久々に鑑賞。
70年代とは思えないぐらい水中シーンが美しく、CGがない時代によくこんな綺麗な映像を撮影できたなと感心しました。
登場するサメは、無機質さと凶暴さが融合したことで不気味なオーラが強く表れていました。そんなサメが何度も人間に接近して襲う光景は、今見てもトラウマになりそうなぐらい鳥肌が立ちました。音楽もインパクトある曲調になっており、一度聞くと頭から離れなくなるメロディも印象的でした。
ちなみに、USJには同名のアトラクションが存在しています。ボートに乗って港町を観光するツアーに参加しますが、途中でサメが何度もゲストが乗っている船に襲いかかります。私は過去に体験したことがありますが、映画の思い出が蘇るぐらい怖かったです。気になった方は、作品鑑賞後に乗ってみてください。
誰でもない小市民がヒーローになる時
50年目の夏、あまりにも暑い夏、久しぶりに観てみると、海水スレスレに設置されたカメラワークがもたらすあっぷあっぷ感や、餌場を見つけたら徹底的に食い尽くすサメの習性に根差した設定や、意図的に誇張された血みどろ、または肉体破損シーンに改めて惹きつけられてしまった。だからこれは、紛れもなく海洋ホラー映画なのだが。
むしろそれより、水嫌いの警察署長と頭でっかちだがやることは理に適っている若い海洋学者が、サメの怖さを誰よりも熟知しているサメ退治のプロが操縦する船の上で、次第に仲間意識で繋がっていく過程にホロリと来てしまった。歳のせいだろうか。
特に、小市民の代表みたいなロイ・シャイダー演じる警察署長が、いつの間にかヒーローになっていたという展開がいい。『激突!』('71年)のデニス・ウィーパー、『未知との遭遇』('77年)のリチャード・ドレイファスと、キャリア前期のスピルバーグ作品では誰でもない誰かがドラマの主役になって物語を牽引していくことが多かった。作品がメガトン級のヒットになったのは、もしかして、そこが理由なのかもしれないと思った。ハリウッド映画に相次いでスーパーヒーローが登場する前の話だ。
Back When Films were Innocent... They Weren't
I hear so much about Jaws, whether in documentaries about films, or even in just hearing Williams' infamous score, I was caught off-guard when realizing I was watching the film for the first time in 25 years. Story-wise, the film is perfectly balanced, and Spielberg properly earned his respect. But the death scenes--my God I recalled each shocking visual as they occured. Realistic without excess.
サメにキャラクター性はなくただただ恐ろしい。
サメにキャラクター性はなくただただ恐ろしい。
前半は人間が物語を引っ張る
主人公は、サメの犠牲者をなくそうと努力するが、
周りのキャラクターが邪魔をし、残酷なシーンが展開される。
その際サメの姿は映さず、観客にサメの姿を想像させるのだが、
この見えない状態で、恐怖をあおるテクニックも素晴らしく、
途中、肩透かしをさせて、実は…といった形で様々な方法で展開される。
後半はサメとの戦いをえがくが、
最初にサメが出てきたときのインパクトは、
前半で想像していたものより大きく、凶悪で観客をドキドキさせる。
前半と後半の対比がすごく、見ていて飽きることがない。
キャラクターも個性豊かで、
巻き込まれる主人公、
サメに詳しいちょっと頼りない男、
人間性に問題のある船長、
それぞれに感情移入できる構成にしている。
特に主人公は、嫌々巻き込まれていくことで、
観客の共感を強く得ることができる存在になっている。
船長に関しては、はじめ嫌な奴かと思わせるが、
死ぬ前には、キャラクター性と、
同情できるエピソードを観客にきちんと伝え、
死ぬシーンに恐怖を抱くことができる。
そして個性豊かなキャラクターに対し、
メインのサメは、人間性を一切感じさせず、
頭がいいのか悪いのかもわからない、
これにより、次の行動が読めず、登場するたびに観客を恐怖させることができる。
スキのない作品だった。
資本主義の退廃を描いた作品
これぞパニック映画!さすがスピルバーグ監督。
BSで録画視聴。文句なし!さすがスピルバーグ監督作品と思わせてくれた作品だった。
スピルバーグ監督の出世作だが、パニック映画は個人的に好きではないが、この作品は
素晴らしかった。サメに襲われるとパニックになる典型。パニック映画の元祖とも言える。
スピルバーグ作品だからかむしろ観やすい作品でもあった。もし、自分がこの作品と同じような出来事にあったら怖いだろうなと改めてこの作品を観て痛感。やっと観ることが出来て良かった。
リアルに海水浴で怖い…
多くを語る必要のない名作
サメという単純な恐怖の対象… 単純なBGMで怖がらせる…
逆な意味で、海外のホラー映画がダメになったのは、
変な怪物・変な小細工を、やり過ぎたからでは…?
21世紀も中盤に入ろうとするが、今だ日本の海水浴場で
「サメが出た!!」と警報が唸れば、一斉に群衆は浜に
上がるからね…
サメ映画の金字塔!夏に観たくなる
海に対するトラウマを植え付けられるくらいの、パニック映画にしてサメ映画の金字塔!
CGがなく、専門機材も少ない時代に、今観ても色褪せないサメ映画を制作したことがすごい。
何気ない街や海辺の風景だけでも、その場所にいるかのような錯覚を感じます。アミティの人々の営みが分かり、人間関係やストーリー展開にも説得力が増します。
最近のサメ映画は、「デカイ」「速い」「強い」「頭いい」サメを出してくる傾向で、「そんな頑丈な建物をサメが壊すの⁈」とツッコミをいれたくなるものもあります。
が、ジョーズは「デカイ」はあるものの、海水浴場を襲うシーンは現実にあり得そうなところが…海へのトラウマ植え付けられるレベル。
突拍子な設定はなく、現実にありそうな恐怖で迫ってくるのが1番怖いです。
子供の頃に初めてジョーズを観た記憶が鮮明なのか、海で泳いでいると、脳裏に、海底から人間の泳ぐ影を見ているジョーズの視点が思い出され…
記憶に残る名作です!
文句なく面白い傑作です
怖すぎた!!!
タイトルなし(ネタバレ)
50年前、CGがない時代の作品!素晴らしい。
水面下からのアングルで遊泳客の水に浸かった下半身が映るカットになる度、ああ、くるぞくるぞ...という緊迫感。なかなかビーチを閉鎖させてくれない市長が鬱陶しかったですが、映画後半はもう彼を思い出すこともなかった。それぞれの思惑をもって船に乗り込んだ3人が、団結したり、しなかったり...キャラが立っていて船中でのやりとりも面白い。最初憎たらしかったクイントのインディアナポリス号での武勇伝を知り、やるやんこいつ、と思わせて最後殺すのね。この3人は死なないと思ってたので寂しかった。それにしても、サメって、あんなに撃たれても夜が明けるまで生きていられるものなのでしょうか。
⋯船が小さい
何度も見た。
名場面が沢山ある本作だが、後半の出航した以降の件はいつも堪らない。
それぞれの思惑で鮫狩りに出航したブロディ署長、フーパー、クイント。
釣り竿で獲物を狙おうと試みるが、屈強なはずの釣り糸のピアノ線をひき千切られる。
獲物を取り逃がし、その後なんの気配すらない夕凪。
暗然とするブロディにフーパー。
クイントはブロディに再び餌撒きを指示。
エサ撒きはここでは一番の汚れ仕事。
海の素人であるブロディは、グチりながらこなす。
次の瞬間、ハッと息を飲むのは言うまでもない。
レビュータイトルは、初めてガアッと頭をもたげた鮫を目の当たりにしたブロディの台詞。
以降の勇猛な二人に反して、なにかと腰が引けているブロディも面白い。
⋯船が小さい
唖然となるブロディ。
その獲物の大きさを物語る。
そこからのたたみ掛けが凄い。
船に突進してくる背びれ。
猟銃を手にしたクイント、フーパーに樽にロープをつなぐよう指示。
が、フーパーは何かを思いつき船倉へ向かう。
慌てて用意していた発信機の起動を準備するフーパー。
いっぽう、船首めがけ突進してくる背びれ。
その舳先のクイント、樽が未だ放置されてるのに気づく。
フーパー早いとこつなげ!間に合わんぞ!
デッキに戻ったフーパー急いでロープを結びだし、大丈夫⋯
迫る魚影。
照準を合わせるクイント フーパー早くしろ!
ブロディ …殺せ、殺せ、⋯今だ!
クイント、ギリギリまで照準を絞る。
樽をつないだフーパー、間一髪で叫ぶ。
撃て!
クイント、銛を撃つ。
鮫の背に着弾。
同時に海へ放たれる樽。
鮫は流血しながら綱を引っ張っていく。
クイント、頭じゃないが命中だ! 浮き上がるまで待つぞ
波を切って曳行される樽。
すかさずブリッジへ駆け込むフーパー、レバーをフルスロットル。
フーパーその轟音とともに叫ぶ、次の樽も準備だ!
オルカ号の三人、全速前進で追尾する。
高まるスコア・・
ド素人のブロディを他所に、いがみ合うフーパーとクイント。
ちぐはぐの三人が、一つの獲物めがけて初めて噛み合い出す、この瞬間
いつも高揚するし鳥肌が立つ。
当時現役で見られなかったので
今回は劇場でIMAXでと本来のかたち以上で鑑賞出来て、
何度も見てる以外、嬉しい体験でした。
学生ほどの若い観客も目立っていたが、彼らにはどう写っていたのだろう。
50周年・・・
私の映画人生の原点
JAWSをIMAXで鑑賞しました。
JAWSは日本初公開当初、10歳の少年(1975年当日の私)を興奮させ、そこから年間200本以上映画館で鑑賞する映画バカにさせた張本人の作品です。今までに、リバイバル公開、LD、DVD、ブルーレイ、TVと色々なメディアで鑑賞し、おそらく20回以上は鑑賞しているが、この度、IMAX公開(リストアされていないとの事)といった現在望いる最高の状態での公開という事で109シネマズ名古屋エグゼクティブシートで2回鑑賞(1週間の間隔を開けて)しました。
セリフや次の出来事は承知なので、周囲の脇役とか、スピルバーグの映画職人としての力量とかをジャッジしながら鑑賞しました。
鮫映画の原点であり、この完成度を超える映画はまだ作られていない要因、世界中の人が50年間、この作品を愛した理由とは、ジョン・ウィリアムスの鮫が迫りくる死の恐怖を端的に表した誰でも知っているテーマ曲、鮫本体を見せない、人のイメージだけで迫りくる死の恐怖を感じさせるサスペンスな映像表現、そして、忘れてはならない配役、威張り屋で変り者の島の漁師サム・クイント(ロバート・ショー)、ユーモラスでインテリ、金持ち坊っちゃん海洋学者のマット・フーパー(リチャード・ドレイファス)、責任感は強いがどことなく頼りない警察署長のマーティン・ブロディ(ロイ・シャイダー)の3人芝居でしょう。
また、クライマックスでクイントが鮫の犠牲になる衝撃映像、10歳の少年にとっては決して忘れてはならないトラウマ的な映像、これに尽きると思います。
鮫に逆に追われたクイントが意地を張って、オルカ号のスピードを上げなければ、フーパーが持ち込んだ圧縮空気ボンベが船内になければ、クイントは死なずに済んだかもしれません。
しかし、あそこで死ななければ、これだけの名作にならなかったと感じています。クイントの死はまるでアンリ=ジョルジュ・クルーゾーの「恐怖の報酬」で出てくる高慢な同乗者ジョー(シャルル・ヴァネル)と同じ構図。そういえば、ウィリアム・フリードキン版の「恐怖の報酬」にはロイ・シャイダーがイブ・モンタンと同じ主役をやっていたっけ。クイント役のロバート・ショーは同じピーター・ベンチュリー原作の「ザ・ディープ」に出ていたが、JAWSの様に死んでいなかった事や主演のジャクリーン・ビセットの美しさであまり印象に残っていない。
しかし、オルカ号での最期の晩餐での男の勲章、自分の傷自慢やクイントの鮫に対する執着の原因の話、クイントの〜さよなら、スペイン娘〜の唄(計3回、結構唄がうまい)は何度観ても胸にジーンと来て、この作品の中でも一番イイ!
さて、スピルバーグにとってみるとオルカ号での描写が躍動していて、狭い船内をサスペンスフルに活写していて、緊張感たっぷり。映画職人の腕は比較的に初期作品にも、いかんなく発揮されているのだな。
さて、最後に50年間今だに疑問に残っている事があります。
それは樽問題で、オルカ号は出港の際に5個搭載されていて、クイントが一番銛を含めて4回撃っており、それでも鮫は3個の樽しか持っていない。終盤、ブロディとフーパーが樽2個を使って泳いで帰っている。すると、クイントが放った4回目の銛の先にある樽は何処にいってしまったのか?また、この疑問を胸にこの作品を見続けるのでしょう。
多分、私が亡くなるまで!
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