「人間の心は、石で出来てるわけじゃない。」ショーシャンクの空に shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
人間の心は、石で出来てるわけじゃない。
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映画「ショーシャンクの空に」(フランク・ダラボン監督)から。
ショーシャンク刑務所での受刑者たちの行動、会話がメモの対象。
「最初の夜が一番辛い。素っ裸で歩かされる。
独房に入り、鉄格子が閉められた時、現実だと気付く。
今までの人生を失い、際限のない時と葛藤が始まる」・・
そして先輩たちは、新人で誰が一番最初に泣き出すか掛けをする。
それくらい辛い生活の中で、彼らは心を閉ざしていくが、
主人公は、彼独自の魅力で、まわりの受刑者たちを明るくしていく。
「心の豊かを失っちゃダメだ」「どうして?」
「人間の心は、石で出来てるわけじゃない。心の中には何かある。
誰も奪えない、あるものが・・。君の心にも」
「一体なんだ?」「希望だよ」そんな会話が印象に残った。
刑務所に暮らす犯罪者に限らず、引きこもりの人たちにも通ずる会話。
しかし、長年の経験から、先輩の受刑者はこう言い返す。
「お前に言っておくが、希望は危険だぞ。正気を失わせる塀の中では、
禁物だ。よく覚えておけ」・・それは「自殺」を意味するからだろう。
何度も何度も辛い目に遭いながら、それでも「希望」を持ち続け、
最後は目的を達成した主人公。
「心の豊かさ」「心の弾力性」を持ち続けた結果だったと拍手を送りたい。
このフレーズ、私たちの生活の場でもきっと役に立つに違いない。
つい、心を閉ざしがちになる時、思いだそうっと。
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