「誰もが納得する傑作」ショーシャンクの空に kakao_2rises4さんの映画レビュー(感想・評価)
誰もが納得する傑作
本作をつまらないという人はなかなかいないんじゃないかというくらい無駄のない作品。ティム・ロビンスやモーガン・フリーマンは本当に無駄のない演技をしていて素晴らしい。
でももっと素晴らしいのは、物語の構成とそれが訴えかけてくるものである。冒頭からラストにかけて細部まで脚本が練られていて隙がない。冤罪が判明する部分とか脱獄は本当に虚をつかれた。散りばめられている伏線がそうとは思わせないように構成されているので、観ていて本当に驚かされ面白かった。要所でのイベント毎に物語に変化が付けられているから全体のテンポとしてはゆったりなんだけど飽きない。そして物語全体が伝えるメッセージに引っ張られるように進むラストの脱獄は虚をつかれたのと同時にアンディの達成感が画面の奥から伝わってきて心地良かった。ラストシーンの雄大な太平洋は、アンディの自由な生き方を表現するかのようで締めには最高のカットだったと思う。この映画は、深い高揚感とともに希望を持つ事の大切さを教えてくれる。
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