「ゲイは身をタスク ネバギバ」ショーシャンクの空に カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
ゲイは身をタスク ネバギバ
妻をゴルフ練習場のコーチに寝取られ、妻とその愛人を射殺した罪で1947年にショーシャンク刑務所の新入となった銀行の副頭取のアンディ(ティム・ロビンス)。
調達屋のレッド(モーガン・フリーマン)は新入歓迎の夜、アンディに賭けていた。
刑務所の看守達の暴力も加減を知らないし、荒っぽいゲイの天国だった。囚人達は自分の肛門を守るためには仲間と徒党を組む必要がある。レッドに見込まれたアンディ。2年が経過した5月、レッドの仲間たちは看守達を買収し、刑務所の屋根の防水工事の仕事にそろってつくことができた。作業中、約3万ドルの兄の財産を相続することになった看守長の話を聴き、節税策を指南したことをきっかけにアンディは一目を置かれる存在に。
仲間達のために要求した瓶ビール。ショーシャンク刑務所の屋上の五月晴れの下、午前中から飲むビールは格別の解放感を演出していました。
邦題考えた人は絶対ビール党ですね。
アンディをボコった荒っぽい対立グループのボスともアンディを贔屓する看守長による報復制裁によってオサラバできた。その後、アンディは古参のカラスの雛を飼っているブルックス(のちに仮釈放中に自殺)のいる図書室勤務待遇を受けることに。看守たちの納税書類作成のみならず、利権やワイロで儲けた所長の裏金隠蔽工作(マネーロンダリング)の片棒を担ぐ。
原作はスティーブン・キングの中編、刑務所のリタ・ヘイワース。刑務所の内での上映会のシーンでリタ・ヘイワース主演のギルダ(1946年)が写して出されます。リタ・ヘイワースは1940年代のアメリカのセックスシンボル。
刑務所の図書室の改善を訴えて毎日出す州議会への嘆願書。贈られてきたクラシックのレコードと蓄音機。放送室ジャックシーンからのこころの支えとなる音楽愛も沁みます。レッドにブルースハープを贈る。そのお返しはマリリン・モンローのポスター。新しい図書館はブルックスライブラリーと命名。レッドたちも図書館勤務。
強盗で入ってきた若いトミーの再教育を買って出る。高校卒業検定試験を塀のなかで受けさせる場面では試験監督も。刑務所の環境改善にも大いに尽力。トミーが別の刑務所で一緒になった囚人からアンディの妻とゴルフレッスンコーチ殺しの告白を聞き、真犯人がいることが判明。所長に再審請求の手続きを嘆願するも、重要参考人となるはずのトミーの存在を面倒と思った所長はトミーを夜中に呼び出し、証人となる意志が強いことを確認したあと、守衛長に射殺させてしまう。資格取得して、刑期の短いトミーが脱獄するわけないよね。
これで、アンディもやっと決心することに。
レッドが調達してくれた独房の壁のポスターはリタ・ヘイワース(ギルダ)→マリリン・モンロー(七年目の浮気)→ラクエル・ウェルチ(恐竜100万年)に。
19年毎日コツコツ。
音出ないの?
刑務所の壁は凝灰岩みたいに柔らかいの?
この際、音は出ないことにいたしましょう。
風でポスターがバコバコしないの?
この際、しないことに致します。
大きなバクストンの木の下。
メキシコ、シワタネホの青い海。古い漁船を修理しているアンディと再会するレッド。
いい脚本でした。
痛快!
胸のスカッとする塀の中の会計士(地質学者)と調達屋の友情物語。
ネバギバ。
10回以上見ました最初のレトロな夜。収監時の門を見上げた完全な絶望、昼間のビールの開放感。音楽放送でのささやかな抵抗男の意地。頭は良く無いが根は悪くない奴の、「まるで中国語みてぇだ!まるでわからねぇ!教えてやるよ、俺の得点はスリーポイントシュートだ!」そっと・・ゴミ箱に🗑手を伸ばす主人公。そして止むを得ず「決断」とにかくメリハリが効いていて伏線回収すらいらない、青い空、最高ですね。最後の二人の笑顔と海。穴の維持と逃亡時のビニールのようなものの強度は?ですがご愛嬌ですね!他作へのイイねありがとうございました😊😭