「何故に「空に」なん?」ショーシャンクの空に bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
何故に「空に」なん?
午前十時の映画祭で。今年は13本目の午前十時でした。来年、終わっちゃうんですよね。オジサン世代がもう一度劇場で観たかった映画。若い人たちにも劇場で観て欲しい映画。俺にとっては、貴重で大切にしていた時間でした。早期の再開を願ってます。
「ショーシャンクの空に」の原題は「The Shawshank Redemption」。"Redemption"には「贖罪」と言う意味がある事から、「囚人の贖罪」や「刑務所の中の本当の悪人である所長たちの贖罪」等の解釈が加えられることが多く。あまり一般的ではありませんが、金融用語の”Redemption”は「繰り上げ償還」と言う意味を持ちます。「繰り上げる」とは、つまりは「刑期途中での脱獄」を示唆していると言う解釈もできます。
原作は、意外ですがスティーブン・キング。「Different Seasons」と言う中編4編を収めた小説の中で「春」のパートである「Rita Hayworth and Shawshank Redemption 」が、この映画の下敷き。「刑務所のリタ・ヘイワース」と訳されていますが、先の金融用語での解釈を付け加えれれば「リタ・ヘイワースとショーシャンクからの脱獄」となります。小説には「Hope Springs Eternal」と言う副題が付されています。「春は希望の泉」と訳されており、その心は「希望は常に人の心に湧きいずる」。
もうね。原作の、そのタイトル通りの内容。映画が日本で公開された1995年は「フォレスト・ガンプ」や「レオン」の年で、それほどヒットはしなかったと記憶しますが、「生涯ベスト10」の中にショーシャンクを入れる人は少なくない印象もあります。
希望を持ち続ける事。それだけでは何かを変える事は出来ない。行動を起こす事。何か行動を起こせば希望が潰える事は無い。潰えたと見えても、希望を捨ててはならない。希望と行動は両輪。
刑務所の中でのレッドの言葉が印象的。「この塀は不思議なのさ。最初は憎む。そして慣れる。時間が経つと頼ってしまう。それが刑務所慣れってやつさ」。
希望の無い世界に慣れっこになってしまわない様に、レッドの言葉を胸にしまいつつ。やっぱり良かった。午前十時では、毎度の事なんですけどね。ホントに、もう一度劇場で観れて、嬉しかったです。
上映当時、「レオンサイコー!キャッキャ!!」とか言ってる頭の弱い自分に、
映画オタクの後輩がある日、「スゴイ映画を観ちゃいました(^^;;」
と呟いたのがこの作品でした。
言うまでもなく、生涯ベストになりました(ー ー;)
レオンも勿論名作ですが、この作品で自分は大人になれた様な気がします(>_<)
everglazeさんへ
来年4月から「午前十時の映画祭11」で再開だそうです! その前に「10+」を、まだやってる地区がありますね。こっちでは、またバックトゥザフューチャー123が見れるみたいです!
こんばんは(^^)
午前十時の映画祭、今年で最後の予定だったんですか〜。知らなかったです…。どちらにしてもなかなか観に行けないのですが。
今年はもう無理としても、再来年くらいにまた再開してくれると良いですよね〜!
僕もこの映画大好きなんですよ。
友人に絶対見たほうがいいってすすめらたんですけど、当時は天の邪鬼だったから小説の方を先に買ったのです。読みだしたら止まらなくなって、次の日はDVDを速攻で買いにいってました。
モーガン・フリーマンの語りがいいですよね。小説の余韻のある終わり方もいいけど、映画のエンディングも大好きです。
僕も劇場に行けばよかった。