「どうしてこんなに人気なのかわからなかった」ショーシャンクの空に 恵さんの映画レビュー(感想・評価)
どうしてこんなに人気なのかわからなかった
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希望や夢を持ち諦めずに強く生きていく…そして自由…。
人気No1として紹介されることが多いショーシャンクの空にですが、私的には実に凡作…でした。教訓的で教科書的で、登場人物の感情が伝わらない映画。
所々のメタファー的なもの、
・所長が妻の作った刺繍「主の裁きは下る,いずれ間もなく」の裏に金を隠している
・レコードで流した曲はフィガロの結婚
・ハーモニカを吹かない
などなどの所々のメタファー的なもの安直すぎてしっくりこず。
最終的に脱獄した時も感動やカタルシスもなく、淡々とストーリーが進んで終わった…という感じでした。
とにかく表現が薄く軽い。
冤罪であってという前提で地獄的な数十年を過ごし、冤罪の証言者が現れたのに消し去られといる主人公なのに、感情移入ができなかった。それまでの人生の知恵を生かしサバイバルした訳ですが、刑務所のむごい所業も恐怖感や絶望感を感じられず、才能でぽんぽんと事を運んでしまってという感じに見えてしまう…。
仮出所した老人が自由になじめず自殺を選択してしまったりなども、見せたいものの本質は理解できるんだけど、先が読めてしまう展開であまりにストレートに事が運ぶので、だよね…となってしまう。
こんなにも人を惹きつける作品なのに、かなり映画として凡作(悪くはないけど良い所もない)で、自分はすさんでいるような気すらしてしまいました。必要以上に表現しないことが逆に良いのかな…?
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