「バーホーベン版「イブの総て」」ショーガール 小二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
バーホーベン版「イブの総て」
古典中の古典、名作中の名作「イブの総て」のリメイク。
さすがはバーホーベン、「イブの総て」を1ミリも感じさせない作りになっている。
堂々のラジー賞受賞、その授賞式でバーホーベンが
「そうだよ、俺は下品だよ!それの何が悪いんだッ!!」(意訳)と吠えたのが伝説となっている。
バーホーベン好きの私ですら、なかなか褒め所が見つけられない映画だが
頑張って褒めていきたいと思う。
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「イブの総て」に出てくるちょっと歪んだ男ドゥイットの事がバーホーベンは好きだったんじゃないかなあ。
ドゥイット=バーホーベンで
歪んだ男の視点から、女の世界・女の戦いを見るとこうなるって映画だったのかあ。
そう思うと、皆からボロクソ言われ続けた「ショーガール」も
ちゃんと「イブの総て」へのオマージュになってた訳である。
…なんて洒落臭いこと書くと
「オレはエロい映画が撮りたかっただけっ!!」
と、バーホーベンに怒られそう。
何はともあれ嫌いになれない作品なんである。
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追記:それにしてもジーナ・ガーションかっこ良かったなあ。
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