「ジンネマンの良心 と リリアンの「嘘」」ジュリア jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
ジンネマンの良心 と リリアンの「嘘」
「ハリウッドの良心」と呼ばれる ジンネマン監督の傑作である
が、しかし…
ヘルマンの自伝を 下敷にしていて、彼女は自分を 反ナチ闘士、英雄として神格化してしまった… つまりは フィクションである
物語として 完成させればよかったのに…
また、左翼思想の持主で ソ連共産党の影響下にあった (トロツキーの 米国亡命阻止か?)
これについて、ヘルマンと メアリー・マッカーシー
(「グループ」の作家/批評家)の闘いは、有名である
マスコミ総出で ジュリアを探したが、不明
だが、ダシール・ハメット(ジェイソン・ロバーズ、いい味)との、結婚は 防波堤にもなった…
ハメットはやり切れないが!
ちなみに ジュリアのモデルと言われる、
ミュリエル・ガーディナーが 回顧録(1983) を出版、ヘルマンとの関係を否定
翌年 ヘルマンは没している
ホロコーストで 両親を殺された ジンネマン監督の真摯な想いを、踏みにじることにもなり残念である
ヴァネッサ・レッドグレイブは ジュリアの役で、
アカデミー助演女優賞を獲っている
彼女は PLO活動を支援しており、受賞時に「シオニストのごろつきども… 」と言って会場を騒然とさせた
(妨害工作が あったらしい… )
幼い私は TVで観ており、呆然とした
でも、あれから ジュリアと重なる部分も かなりあり、ヴァネッサに注目し続けています
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