劇場公開日 1993年7月17日

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「29年経っても色褪せない不朽の名作」ジュラシック・パーク Jettさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 29年経っても色褪せない不朽の名作

2025年8月4日
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鑑賞方法:映画館

「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」の公開に合わせて復習で観ました

約20年ぶりぐらいに観ましたがストーリー/映像共に全く古さを感じず驚きました
この作品の偉業はハリウッドだけでなく、世界の映画史上に残ると言っても過言ではありません

その偉業とは、なんと言っても世界中が驚いた恐竜のCG映像でしょう
初公開当時スクリーンに映し出された恐竜の姿とその背景との融合という映像があまりにリアルだったため皆が「これ、どうやって撮ったの?」と腰を抜かしました

その映像は「スターウォーズ シリーズ」の産みの親、ジョージ・ルーカスさんが設立しハリウッドのみならず世界の映画界の特撮技術を牽引する存在だった特撮工房"ILM(インダストリアル・ライト・アンド・マジック)社"が造り上げたもので、本作でまた歴史的な進歩を実現させた瞬間でした

そして、本作の製作スケジュールの都合によりスピルバーグ監督からポストプロダクション(CGや音響処理などの行程)を頼まれ任されたジョージ・ルーカスさんはこの過程に参加し完成を経て「よし、時代が追い付いた! 続きを作ろう」と「スターウォーズ/エピソード 1」からのプリクエル三部作以降を作っていきます
それぐらい現代に繋がる映像史に影響を与えた金字塔的作品です

オープニングのケージ内にいる恐竜が兵士を襲うくだりや、T-レックスが迫ってくるのをコップの水の波紋で表現、そして子供たちが厨房で数匹のラプターと対峙するシーンなど、「ジョーズ」のオープニングで海で泳いでいる女性が脚を食われ海にひきずりこまれるシーンや顔の映らないドライバーが執拗に追いかけてくる「激突!」といった名作の数々を世に送り出してきたスピルバーグ監督ならではの最高にサスペンスフルな演出が全編通して散りばめられており、ただの恐竜エンターテインメントで留まらず、一級のパニック映画の風格を備えています

そして、コスタリカの大自然、サム・ニールさん、ローラ・ダーンさん、ジェフ・ゴールドブラムさんという名優たち、オーケストラを率いて猛々しい印象的なテーマ曲を産み出した作曲家のジョン・ウィリアムズさんという最高の才能が結集し、今なお色褪せることない不朽の名作であることを再認識しました

Jett
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