劇場公開日 1993年7月17日

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「恐竜が生きている!!」ジュラシック・パーク すみれ7878さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5恐竜が生きている!!

2021年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この映画の肝は何といっても「生きて動く恐竜」だ。2021年の今でこそ画面上で生きて動く恐竜はほぼ当たり前のものとなったが、この映画が描かれた当時では画期的なものだったと思う。古生物学者グラント博士がサングラスを外して「これは....!」と驚くシーン、雨の中Tレックスが柵を壊してジープの前に現れるシーン、調理室でのラプトルとの対峙など、今でも忘れられない。
 ストーリーの骨格も良い。恐竜テーマパークを作るとは、いかにもアメリカっぽい夢。その夢を遺伝子工学というハードSFの道具立てで完成させる。SF好きにはたまらない設定。もし本物の恐竜が見れるパークがあれば世界中から人が押し寄せるだろう。事業的にも大有望だ。そしてこの事業性、いわば「金になる技術」が映画のストーリーのもう一つの核。技術を盗もうとする一人の技術屋の所業で、パークは制御不能のカオスに陥る。で、映画としてはパニック系アドベンチャーである。クライトンの原作では恐竜はもっと多いが、スピルバーグ監督はこれを少なくし、原作のエッセンスをうまく抽出し、素晴らしい映像にした。この後もシリーズは続くが、なかなかこの一作目の衝撃を超えられないのは仕方がないかもしれない。だって恐竜が生きて動くことではもう感激してもらえないから。2022年には新作ができるらしいが、どうなるだろうか。

すみれ7878
Mさんのコメント
2023年5月9日

まさに「生きてる恐竜」でした。ある意味、スピルバーグ監督が、恐竜をよみがえらせたと言ってもいいと思います。
「ジュラシック・ワールド」を見た時に、物凄くおもしろくて、その頃はシリーズの中でも「ジュラシック・ワールド」が一番かなとも思っていたのですが、今回、「ジュラシック・パーク」を、見直して、1作目の素晴らしさを再認識しました。
1作目を見直した今、「ジュラシック・ワールド新たなる支配者」を見ると感慨もさらに深くなったろうなと思いました。

M
Mさんのコメント
2023年1月9日

化石とかでさえ、あんなに興奮していた博士が、実物の恐竜を見た時の感動は、自分が生まれて初めて生きている(画面上でだけれど)恐竜を見た時の感動に重なって、とても好きなシーンです。

M