劇場公開日 1993年7月17日

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「【廃れることのない面白さ。永遠の名作】」ジュラシック・パーク 3104arataさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【廃れることのない面白さ。永遠の名作】

2021年8月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

興奮

・1993年公開のアメリカのSF映画。
・大富豪のジョン・ハモンドさんが太古の時代の蚊から取得したDNAで恐竜のクローンを作り出して一大テーマパークを創る。その製作段階で訪れた主人公たちが突然の嵐×悪い研究者によって起こされた停電によって恐竜たちに襲われて逃げる、いう大枠ストーリー。

[お薦めのポイント]
・シリーズを敢えて逆順に観る面白さ
・2021年現在、約30年前とは思えないCGの出来
・まるでディズニーランドのような出来上がった世界観

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[物語]
・わかりやすい人物配置によって物語はスムースに観れます。小ずるいふとっちょおじさんデニス・ネドリーによってジュラシックパーク内の混乱は絶頂へ。超悪役がいないところも子供向けのアミューズメント映画のようで素敵ですね。そして、物語の登場人物と共に観る「恐竜」。これを子供目線で観ることによって観客の大人も「子供のように」感動できるところが本当に素敵です。登場人物の大人たちもどこか無邪気で、子供の心を潜ませている感じ。ディズニーランドのような大人でも童心に還って愉しめるポイントなのかもしれません。

[演出]
・脅威となる恐竜の魅せ方。恐竜の姿は見せずに光と影、音だけで表現して、緊張感が絶頂に来たタイミングで実物を登場させる。昭和な感じの演出ですが、これぞ映像演出!って感じがして好きです。わかりやすさを極めていますよね。

[映像]
・登場人物たちを木に登らせて、上からの目線で沈む夕日と共に見るブラキオサウルス。圧巻です。1993年の技術と思うと、すごすぎない?と思ってしまいます。

[音楽]
・いうことなしのメインテーマ曲。流しどころも絶妙。この曲を聴くだけでディズニーランドを彷彿してしまいます。これがあって、USJができる。納得できる流れです。

[演技・配役]
・ジョン・ハモンド役のリチャード・アッテンボローさん。見事に無邪気なお爺さんを演じられています。グラント博士役のサム・ニールさんは子供嫌いなのに、子供を助ける立場に回ることで奥底に潜む優しさをしっかり感じさせてくれますし、サトラ-博士役のローラ・ダーンさんは子供はいないのに母性たっぷりの博士役がぴったり。シリーズには欠かせないマルコム博士役のジェフ・ゴールドブラムさんは、ちょっと俯瞰した立場でずっと登場してくれていて、ジュラシックパークといえばこの人、と思わせてくれる安定感があります。

[全体]
・今回、この作品を改めて観る前に「ジュラシック・ワールド」「ジュラシック・ワールド-炎の王国-」を先に観ました。それらを観ているときには、ジュラシックパークの内容を朧げにしか覚えておらず、「ここ、ジュラシックパークでも同じようなシーンあったかも」程度でした。そして、今回、この作品を観て、総合的に感動しました。なぜなら、ジュラシック・ワールドがジュラシック・パークに対してかなりの敬意をもって創られていると感じたからです。一貫して登場するヘンリー・ウー博士、彼の成長ぶりにも感動したり、暴れるティラノサウルスを発見するシーンで子供が利用した暗視スコープが、後のジュラシック・ワールドでも弟役の子供が装着するなど。細々した部分でのリンクが凄いんです。まるでスターウォーズをEPSODE順不同に観る如くな面白さがありました。それらも含めて、改めて観なおす価値のある映画だと思いました。やはり、素晴らしい映画は時がたっても変わらずに面白いものですね。ありがとうございました。

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3104arata