「詩的なペキンパー選手」ジュニア・ボナー 華麗なる挑戦 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0詩的なペキンパー選手

2023年9月17日
PCから投稿

バイオレンスの頂点、ペキンパー選手、本当はこういうのが撮りたかったのではないか、という全編抒情的な雰囲気の秀作です。酒場のケンカシーンで少しだけスローモーションが出てくる以外はバイオレンス封印です。

現代劇で家庭劇ですが、中身は西部劇です。外国人から見た日本人のステレオタイプがサムライであるように、私たちにとってアメリカ人のステレオタイプはカウボーイですが、この作品から彼らの何たるかがわかるような気がします。

マック先輩の持ち味を最大限に引き出した作品と言えましょう。

越後屋