シュガーベイビー
劇場公開日:1986年10月4日
解説
醜く太った孤独なハイミスが若くハンサムな運転手に恋する姿を描く。製作はエレオノラ・アドロン。監督・脚本はパーシー・アドロン。撮影はジョアンナ・ヒール、音楽はドライアイアが担当。出演はマリアンネ・ゼーゲブレヒト、アイシ・グルプなど。
1984年製作/西ドイツ
原題または英題:Zuckerbaby
配給:ユーロスペース
劇場公開日:1986年10月4日
ストーリー
醜く太ったマリアンネ(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)は、葬儀所に勤めるハイミスで仕事柄のせいか、友だちもなく孤独である。唯一のストレス解消は、プールに行くことだ。ある日、毎日通う地下鉄の社内アナウンスの、若い運転手の声に全身に電流が走り、たちまち恋に陥った。5週間の休暇を取った彼女は、その若者フーバー(アイシ・グルプ)の乗務する電車を追いかけるが、複雑なダイヤのためになかなか出会えない。そこで乗務員詰所にしのび込んで勤務表を盗み出したり、同僚の運転手にその読み方を教えてもらったりしながら、毎日研究しつくし、ついに彼が乗務する電車を完全に把握した。彼女は、これまでの孤独な生活に終止符をうち、彼の心をつかむという大きな望みに情熱を注ぎ彼女自身も生き生きとしてきた。望遠鏡を買い込んで彼のアパートを偵察し、彼の妻が葬式で数日間あけることまでつかむ。美しいワンピースに身を包み、完璧な装いで外に出ると、彼女は彼がいつも使う菓子の自動販売機の前で彼を待った。いつものようにボンボンを買いに来た彼をお茶に誘うことに成功したマリアンネは、みごとに彼の心をつかむこととなる。いたれりつくせりの彼女のやさしさに、フーバーもひかれたのだ。ある晩ロックンロール・バンドの「シュガーベイビー」の演奏を踊りまくっている二人の前に妻が立ちはだかり、マリアンネを叩きのめす。しかしそんなことぐらいでマリアンネは諦めない。翌日、顔にアザを作った彼女は、ボンボンを片手に着飾って地下鉄のプラットホームで彼を待つのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- パーシー・アドロン
- 脚本
- パーシー・アドロン
- 製作
- エレオノラ・アドロン
- 撮影
- ジョアンナ・ヒール
- 美術
- Mathias Heller
- 音楽
- ドライアイア
- 編集
- Jean Claude Piroue
- 衣装デザイン
- Regine Batz
- Silvia Risa
- 字幕
- 堀越謙三