「題材はよいのだが…」終電車 あま・おとさんの映画レビュー(感想・評価)
題材はよいのだが…
題からして旅や移動が関係してくるものと思っていたが、まったく違っていた(笑)
題材がおもしろい。占領下のフランス。この時代についてフランス人は特別な思い入れや自負心があるのだろうな。興味深かった。フランスのイメージもアップ。
が、気を張って頑張っていたマリオンが、ベルナールにコロリと落ちた、それは興醒め。落ちないと映画にしてしまっては鑑賞者にウケない?それとも、とつぜん落ちるその落差が面白いのかもしれない(特に男性には)? しかし私には、作品が急に安っぽくなったように感じられた。ねぇ、ここまできたら初志貫徹しようよ!と言いたい。だいたい解放後ベルナールとルカにマリオンが挟まれて、いったい3人はこれからどうなるのよ?
それからカトリーヌ・ドヌーヴは、おっとりしたお嬢さま路線や、いいところの奥様役のほうが好きだ。表情があまり変わらない人だと私は思うが、その落ち着いた感じは、上品役の方が活かされるような気がする。
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