「テリー・ギリアムの初期作品」ジャバーウォッキー shantiさんの映画レビュー(感想・評価)
テリー・ギリアムの初期作品
この監督の世界が既に繰り広げられている初期作品。猥雑、汚さ、品の無さ、妙なユーモア。全てがこの監督ならではの美術と衣装と脚本によって、他の誰にも真似することの出来ない変態的な映像とシナリオが物凄い密度をもって映像に焼き付けられている。この作品以降はこなれてトーンも落ち着いて見やすくなっていると思う。荒削りの妙な緊張感と弛緩が散りばめられたテリー・ギリアムの青春期に於けるある意味歪んだ爽やかさを感じ取れる稀有な作品である。新旧問わず作品を鑑賞する度に変に感銘を受ける監督である。アレクセイ・ゲルマン「神々のたそがれ」は、この作品の影響を少なからず受けているのではないかな?
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